ソニーの根っこは「変革が常態」の“やんちゃな中小企業連合体”!
私がソニーの社長という重責を担って6年。すっかり輝きを失ったかのように思えたソニーを率いた日々は、あっという間に過ぎ去っていった。この時点で、私は社長から退くことを決めていた。言ってみれば、社長として駆け抜けた激動の日々...
私がソニーの社長という重責を担って6年。すっかり輝きを失ったかのように思えたソニーを率いた日々は、あっという間に過ぎ去っていった。この時点で、私は社長から退くことを決めていた。言ってみれば、社長として駆け抜けた激動の日々...
なかでも目立ったのが長年にわたって自動車会社の黒子だった部品メーカーだ。背景には電気自動車(EV)や自動運転技術の普及が同時に進む「CASE革命」がある。自動車会社は部品の約7割を外部から調達し、部品メーカーも対応を迫ら...
数々の「最低の職場」を反面教師にデインさんが誓ったのは「役職の上下に関係なく意見を奨励すること」。同様に部下に「自由な意見」を求め、空振りに終わる日本企業は多いだろう。率直に発言できる「心理的安全性」の実現は簡単ではない...
「世界の分断が始まる」と言っている人が多い。僕は反対に世界が本当につながっていくと考えている。世界のあらゆる事件が即座に日本や個人に関係してくる。今までなかったことだ。(日本経済新聞1月17日3面「ピンチの今こそ“大移動...
放っておいても人口が増える高度経済成長期の発想が抜けきらず、国を開く本気は見えない。外から来る人と一緒になって豊かさを求め、社会のフェアネスと結びつきを強めていく。そんな繁栄の道が見えている。国境を閉ざしていてはその道は...
ヒト、モノ、カネが網の目のようにつながる今、世界に線を引いて敵と味方に分ける東西冷戦型への後戻りは不可能だ。分断の現実を受け止めつつも、ゼロサムの発想には頼らない。そんなしたたかさが、国家だけでなく企業や個人に要る。(日...
コーチングについては、日本にこのことばが輸入される1990年代以前に、ingを付さない「コーチ」ということばがスポーツ界を中心に浸透していました。東洋の魔女の大活躍、金メダル獲得によって「コーチの厳しい指導に耐え抜いた者...
開催前、西側諸国ではカタールで移民労働者やLGBT(性的少数派)の人が不当な扱いを受けているとして反発が起きた。アラブの人は西側の人を偽善的な人種差別主義者と呼んだ。(中略)こうした心構えで実際に現地に赴くと混乱する。筆...
選手の意見交換を吉田麻也(シャルケ)が取りまとめ、森保一監督に具申。監督は受け入れ“フランクフルトモデル”が日本代表に移植される。スペイン打破につながる勝負布陣は、選手主導で立案・合議されたものだった。(日本経済新聞12...
当初はサテライトチームであるマツダSC東洋でプレーしていたが、この年からマツダ監督に就任したハンス・オフトに見出された。その後チームは2部に降格しオフトは退団したが、ビル・フォルケスコーチに育てられ、3年目の1989年に...
私と森保監督は指導者のライセンスを取得する「教室」の同期生で、彼の性格はよく知っている。いい意味で鈍感な人だ。周りで何が起きても神経質に反応することができない。それが決断力につながるかどうかまではわからないけれど、苦境に...
ジョコ氏によると、15日にウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで参加した後、各国首脳が意見をぶつけ合い、白熱した。「その中でバイデン大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は冷静だった」と明かした。近くの席に...
財務省は10日、普通国債の発行残高が9月末に過去最大の993兆7965億円になったと発表した。6月末から9兆4612億円増え1000兆円が目前に迫る。(日本経済新聞11月11日 5面 経済・政策面より引用) 心理学を学び...
新たな働き方を象徴するコンセプトが「ワーク・イン・ライフ」だ。仕事と私生活の両立を目指す「ワーク・ライフ・バランス」に対して、仕事を含む人生全体の充実を意味する言葉だ。(日本経済新聞11月4日 17面特集「強い会社はワー...
日本企業には仕事を通じてスキルを身に付け、昇進していくという考え方がありました。しかし、最近の若年世代からは、ほどほどに仕事し、昇進しないのが「コスパ」が良いとの声も聞かれます。(日本経済新聞10月28日 31面「やさし...
ソロー残差の正体は何でしょう? ソロー残差は、同じだけの労働者が同じだけの量の資本を使っても、以前より多く生産できることを意味します。同じ設備で同じように仕事をしているなら生産は増えないでしょう。ソロー残差があるというこ...
セラミックスは、高温に強く、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、また摩耗しにくいという特性があります。それならば、摩耗の激しいところにセラミックスを使えばいいのではないかと思いつき、どこかに摩耗しない部品を探している会社はない...
そこで私は、「君もつらいだろう。しかし、話している私のほうもつらいのだ。どっちもつらいのだから、君の考えに合う会社に行ったらどうだ。日本は自由と民主主義の国で、職業を選ぶ自由もある。何も嫌な会社にいなくても、いいだろう。...
“コーチングは怪しい”という記事や投稿をよく目にし、耳にします。コーチングは怪しいと思っている、あるいは怪しいと言っている人の声を聞いてみると、だいたい次のような理由からのようです。 「そもそもコーチングが何なのかがよく...
先ほどから述べています「愛と誠と調和の心をベースとする」「きれいな心で願望を描く」、そしてこの「素直な心をもつ」、さらに次に出てくる「常に謙虚であらねばならない」、これらを並べてみると、優しい語感の言葉が並んでいることに...
例えば、「共創の戦略」の著書で知られる米ハーバード・ビジネススクールのマイケル・ポーター教授は経済的価値と社会的価値で実現する「CSV(クリエ―ティング・シェアード・バリュー)」という考えを提唱する。ESG(環境・社会・...
その時にどういう言葉が出てくるかと言うと、「(JALは)だからつぶれるんだ!」という極めて厳しい… 僕それ、そうだと思います。お客様にとってみたらそういう気持ちになられるんだと思うんですけど、そういう毎日が続いたら社員は...
戦略性や多様性に加えての倫理観や柔軟性、つまりソフトパワーということだろうか。であれば、日本にも参考にできる事例がある。8月24日に亡くなった京セラ元名誉会長、稲盛和夫氏は利他の精神や謙虚さを唱えた「生き方」「アメーバ経...
言ってみれば私は、現実の煩わしい窮屈な状況から逃げるために、必死に研究に打ち込んだのです。しかし、実はそのことが、私なりの人生観、または哲学というものをつくつていったのです。すべての雑念を払い、一つの研究に打ち込んでいる...
人口推計に従うと財政逼迫、インフラ老朽化など暗い未来しか描けない。そこで市民と30年後の理想の市の姿を描き、逆算して対策を練る「バックキャスティング」という手法をとった。40年後に70万人を割る想定だった人口を73万人台...
69年に岡田屋など3社が合併しジャスコとなる。3社統一の登用試験で融和を進め、業界で「人事のジャスコ」と評判になる制度を整えた。「上が気に入った人間だけ昇格させれば派閥ができる」と周囲には真意を説明した。「会社を潰す気か...
「昭和レトロ」が人気を集めているらしい。素朴な食品パッケージ、サイケ調のファッション、花柄をプリントした魔法瓶……。ファンは往時をしのぶシニア世代ばかりではなく、若者も多いという。いまやあの時代も「かわいい」「エモい」「...
バブル崩壊後、危機に直面した百貨店の改革に辣腕を振るった。経営破綻したそごうなど再建した知将として流通業の歴史に名を刻んだ。(日本経済新聞8月4日 ビジネス2 評伝「流通業の未来描いた知将」より引用) 「ミレニアムリテイ...
Kポップの楽曲は韓国人ではなく、アメリカやヨーロッパの作詞家、作曲家が手がける。そうしてできたサウンドに乗り、「ハイヒールを履いたアスリートたち」が躍動している。かつて目にしたことのない光景だった。(『日本経済新聞7月3...
自分は運がいい人間だと思っていたが、社長時代はうまくいったものを一つも思い出せない。「調子出ねーな―」の2年10か月。苦しかった。乱暴なリストラができるのはCBS・ソニーレコード一期生の私だけとのおごりがあったかもしれな...