心理学とコーチング ~発達心理学とコーチング~
今回は「発達心理学」にスポットを当てようと思います。(前回のコラムでは「家族心理学」をとりあげました。)人の問題行動を考える場合に、その生育過程における経験や周囲との関わり方が何らかの鍵を握っている、と指摘されています。...
今回は「発達心理学」にスポットを当てようと思います。(前回のコラムでは「家族心理学」をとりあげました。)人の問題行動を考える場合に、その生育過程における経験や周囲との関わり方が何らかの鍵を握っている、と指摘されています。...
私は心理学の知見をベースにして、そこからインスパイアしたノンフィクションや小説を読むのが好きなのですが、実に多くの作家が明瞭に、あるいは通奏低音のごとく抑えた響きで、ストーリーを展開しているのを感じることができます。村上...
心理学を学ぶにあたって、必ず登場するのが、フロイト、ユング、そしてアドラーです。3人とも医学者であり、心理学の源流は「精神医学」と言われています。もっともアドラーは眼科を専門として医学課程を修了しています。そして内科の医...
政治の世界では、数が影響力の源泉であることが自明のように語られます。確かに政党、派閥の変遷を見てみると常に集団の規模を大きくしようとする力学が見られます。さて今回のコラムは「数が論理」という中にあって、少数派(あるいは個...
父母は自分の意志とは別に最初から存在しているものです。「子は親を選ぶことができない」は絶対的な真理であり、このことがさまざまなドラマをつくりだしていきます。一方、ここかしこに存在しているそれぞれの集団は、何らかの理由や要...
今回のコラムは「変化する家族」を取り上げます。家族は集団の最小単位であり小さな社会です。すべての人が体験する環境でもあり、当事者としての捉え方はまさに人それぞれです。そしてその姿は確実に変化しています。ところが、マクロと...
~「権力をもつと人は変わってしまう」と言われるけど本当?~ 社会的勢力とは、「他者に対して社会的影響をもたらす潜在的な力」のことです。これが最もシンプルな定義といえますが、この定義に微妙なニュアンスを付加してバリエーショ...
「人は他者から影響を受け、そして影響を与えることを通して社会的動物となっていく」という言葉がありますが、この互いに影響を及ぼしあう過程を理解することが、対人行動のカテゴリーです。その中の一分野である「社会的促進と社会的抑...
先日、NHKテレビの『パンデミックが世界を変える』という対談番組があり、経済学者・思想家のジャック・アタリ氏の発言が印象的でしたので、ご紹介します。 ジャック・アタリ氏は、『危機のサバイバル』(2009年)という著書の中...
「自己開示」と「自己呈示」、心理学では異なった意味で扱います。まずは、広辞苑で開示と呈示の違いを見てみましょう。 いずれもシンプルに記されています。“明らか”と“さし出す”の違いをどう解釈するかですが、何となくニュアンス...
今回は「自己開示」を取り上げます。コーチングを学んでいる人にとって、この「自己開示」はとても重要な意味を持ちます。コーチはコーチングのセッションを通じてこの自己開示に努めます。自己開示、つまり自分がどのような人間なのかを...
今回は、「対人魅力」についてです。心理学としてのとらえ方にも幅があるのですが、「魅力」というワードを狭義に解釈して「他者(個人に限りません)から受ける好意や尊敬といった肯定的な態度の大きさ」という定義がわかりやすいと思い...
新型コロナウイルスは、3月11日にWHOのテドロス・アダノム事務局長により「パンデミックである」との宣言がなされました。あらゆるメディアからシャワーのように情報が提供される中、私も、自分自身はどう対応していけばよいのかを...
経済産業省は、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、同感染症の影響を受ける業種に属する中小企業者の業況が悪化していることを踏まえ、中小企業者の資金繰り支援措置を講じました。 制度の利用にあたっては、信用保証協会の『経営安...
前回は「態度の形成」について「古典的条件付け」「オペラント条件付け」の2つの理論を取り上げ解説しました。今回のコラムは「態度のまとめ」として、「態度の形成要因」についての2つの視点を紹介します。 オルポートによる態度形成...
前回は「態度の機能」を説明しました。今回は「態度はどのようにして形成されるのか?」を取り上げます。その態度について心理学で必ず学ぶのが「条件付け理論」です。心理学の理論の多くは海外で誕生しオーソライズされてきました。した...
2回にわたって心理学における「対人認知」を紹介してきましたが、今回は「態度」について取り上げたいと思います。 対人認知という4文字熟語はまさに心理学用語であり、一般的な会話の中では使用しないことばだと思います。一方、今回...
前回に続き、心理学的アプローチである「対人認知」を取り上げます。 前回の最後の下りで「思い込みの隘路」という表現を使いました。「この状況を理解し克服することがコーチングにおける重要なテーマである」ということです。そこで、...
コーチングはさまざまな理論、特に心理学をベースに発展してきました。心理学はとても幅広い学問です。学習心理学、知覚心理学、認知心理学、発達心理学、社会心理学、臨床心理学…。カテゴリーについては、いくつかの分類法が存在し、こ...
あなたは、いまなぜ、その仕事をしているのでしょうか? 「小さい頃からやりたいことだったから」「たまたまご縁があったから」「就職試験で、ここしか受からなかったから」「お金のため仕方なく」など、それぞれの目的や理由があって、...
コーチングは「個人のためのスキル」から「組織変革の手段」へと、その活用の場が広がっています。コーチングが日本に導入された当初は、「一人一人のより良い人生をサポートする」とか「その人の人生をどう設計するか」といったテーマを...
ストロークとは 私たち人間の肉体は栄養や睡眠を必要としています。それらがないと健康な状態で生きていくことができません。人間の心にも、『人との接触から得られる刺激』が必要であると言われています。この人とのふれあいがないと、...
バワハラ防止法(職場でのパワーハラスメント防止措置を企業に義務付けた改正労働施策総合推進法)が2020年6月(中小企業は2022年4月)から施行されるのを受け、厚生労働省は2019年11月20日指針案を示しました。 パワ...
この記事は音声付きのスライドアニメでもお楽しみいただけます。YouTube動画の説明欄(概要欄)より、PDFファイルを登録不要でダウンロードできますので是非ご活用ください。 受容とは 受容とは、クライアント(相手)の言葉...
この記事は音声付きのスライドアニメでもお楽しみいただけます。YouTube動画の説明欄(概要欄)より、PDFファイルを登録不要でダウンロードできますので是非ご活用ください。 メタ、メタ認知とは あなたは、自分のことをどれ...
質問の質が、人生の質を決める “質問の質が、人生の質を決める”とも言われます。私たちは無意識に一日何回も自分に質問をしています。「今日の天気はどうだろう?」「今日は何を着ていこうか?」「今日のお昼は何を食べようか?」など...
ラクビー・ワールドカップ(W杯)での日本代表チームの活躍にたくさんの感動と勇気を頂きました。 日本代表チーム躍進の秘密の一つに、“ダイバーシティ(多様性)”があると言われています。日本代表31名のうち、15名はオーストラ...
アクティブリスニングとは、米国の臨床心理学者カール・ロジャーズが提唱したカウンセリングやコーチングにおけるコミュニケーション技法のひとつで、相手の話を聴くときのあり方、姿勢、態度、聴き方の技術を指します。「積極的傾聴」と...
先日、NHKスペシャルで「大廃業時代」と題したショッキングな番組が報道されました。 『廃業』と『倒産』は違う 『廃業』とは、後継者難や経営難など、理由を問わず自主的に事業を止めることを言います。 会社を廃業するには、事業...
エグゼクティブ・コーチングとは、経営者や経営幹部などエグゼクティブに対してコーチングすることであり、これらのエグゼクティブに対してコーチングするコーチをエグゼクティブコーチと言います。 エグゼクティブ・コーチングが目指す...