2018年、明けましておめでとうございます。
平成30年という区切り年でもありますね。
皆さんはどのような新年をお迎えでしょうか?
実は1月1日は私の誕生日ですが、お正月のお祝いにかき消されてしまい、小さい頃からあまり誕生日を意識したことがありません。
しかしながらここ数年は、さすがに、残された命をいかに使うか、終活ということを考えるようになりました。
年末年始にかけて、元聖路加国際病院院長日野原重明さんの著書『生きていくあなたへ~105歳どうしても遺したかった言葉~』を読んでとても感銘を受け、私もこんな生き方をしたいと決意を新たにしています。
読まれた方も多いと思いますが、この本の中で日野原先生は、特に次の3つの言葉を遺しておられます。
一つ目は、迷った時は遠くを見つめる、ということです。
困難にぶつかった時こそ、なぜそれをやるのか自分に問いかけ遠くを見つめることだと言います。
日野原先生は、聖路加国際病院の新病棟建設にあたって、多くの人の反対にあいながら、広い廊下やロビーを設け、ロビーや礼拝堂にも酸素吸入装置を設置するなどしました。
東京大空襲の時に、たくさんの被災者を目にしながら救うことができなかった、その時の想いから
災害に耐えうる大病院を作りたかったようです。
このことが後の地下鉄サリン事件の時に、どこの病院も受け入れが難しかったところを640人もの患者さんの命を救うことにつながります。
二つ目は、人生を人のために捧げる、ということです。
日野原先生は、よど号ハイジャツク事件の時に、同じ飛行機に乗り合わせるという数奇な運命に遭遇しています。
この時の体験から「一度は死んだ命、これからは自分の命を人のために使おう」と決めたと言います。
そして、日本初のホスピスを設立し、人間ドックや生活習慣病という言葉を世に広めるなど、医学界における先進的な取り組みをなさってこられました。
三つ目は、キープオンゴーイング(前に進み続けよう)
病や苦難によって、新しい自分を見つけたら、その愛を受け取ると同時に、過去の自分の皮を脱ぎ捨てましょう。
常に「キープオンゴーイング」(前に進み続けよう)
「自分のことはいちばんわからないから、一生をかけて発見していくものです」と言っています。
人生は“未見の我”を見つける旅ですね。
喜びと感謝の気持ちを持ってキープオンゴーイング、この言葉を胸に2018年も前進し続けたいと思います。
皆様にとっても素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。
本年もよろしくお願い致します。
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