
エグゼクティブコーチに抱く深い信頼の源泉
「彼に任せておけば大丈夫だ」
「この人なら、話しても安全だと感じる」
こうした感覚の裏にあるのが、信頼という目に見えない資本です。
経営において、信頼はしばしば「結果を出すことで得られるもの」と語られます。
確かに、実績や成果によって得られる信頼もあるでしょう。
しかし、エグゼクティブコーチングの現場で感じるのは、それとはまったく別の、もっと根源的な“在り方”によって築かれる信頼です。
「この人は、どんなときも私の側に立っていてくれる」
「評価せず、導こうとせず、ただ共に居てくれる」
この感覚こそ、エグゼクティブがコーチに抱く深い信頼の源泉です。
コーチングの中で信頼は、契約時点で自動的に発生するものではありません。
それは、時間と関わりの中で、在り方の交換として醸成されていくものです。
コーチが本気で耳を傾けるとき、経営者は「この人には、話してもいいかもしれない」と感じ始めます。
コーチが沈黙を受け入れるとき、経営者は「急がなくていい」と心をほどきます。
そして、コーチが「完璧であろうとしない」ことを通して、経営者もまた「弱さを見せてもいいのかもしれない」と思い始めます。こうした“在り方”の静かな交流が、やがて深い信頼の場をつくっていきます。
コーチングとはテクニックではなく在り方の実践
成果やスキルだけでつながる関係は、条件が崩れればすぐに壊れます。
在り方でつながる関係は、状況を超えて持続します。
むしろ、困難な局面になればなるほど、その信頼が力になるのです。
ある経営者が、重大な意思決定を前にしてこう言いました。
「もう誰にも相談できないと思っていた。でも、コーチの顔が浮かんだんです。答えはまだないけれど、話してみようって。」
この言葉に、信頼の本質が凝縮されています。
「話していい」と思える関係の存在が、その人の選択と行動に影響を与えます。
つまり、信頼は関係性そのものが資源になる状態をつくり出すのです。
コーチングとは、テクニックの積み重ねではなく、人と人との信頼に基づいた対話を可能にする在り方の実践です。だからこそ、これからエグゼクティブコーチを目指す人に伝えたいのは、「何を言うか」よりも「どんな在り方でそこに居るか」が問われる、ということです。正しさよりも誠実さが、巧みさよりも共鳴力が、何より信頼という見えない架け橋を支えていきます。
信頼は、組織を動かす無形のエネルギー
信頼とは、言葉では築けません。沈黙、まなざし、間合い、そして自分自身がどこに立っているのかによって伝わるものです。それはやがて、経営者が組織内で信頼を育てる姿勢にも波及していきます。
信頼は、組織を動かす無形のエネルギーとも言えます。
コーチがその源泉となれることこそが、エグゼクティブコーチングの最大の醍醐味かもしれません。
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