「コーチングに関心があるけど、どこで学んだらいいのか分からない」「コーチングの資格はどうしたら取得できるのか」「団体によってコーチングの資格に違いはあるのか」といった質問を受けます。
コーチングを教えている団体や機関も増える一方のため、困ってしまいますね。そこで、どのような基準で選んだらよいのか、そのポイントをお伝えします。
コーチングの資格取得を目指す前に
コーチングの資格を目指す前に、まず次のことを考えてみましょう。
Q1.あなたはコーチとして、どんな人を対象に、どのようなサポートをしたいのでしょうか?
Q2.あなたは、なぜコーチになりたいのでしょうか?
コーチの活動分野
コーチには、その活動分野によって大きく「ビジネスコーチ」「ライフコーチ」「エグゼクティブコーチ」に分けられます。コーチングを教えている機関によって、少しずつ考え方や教え方も違います。そのためコーチングの資格取得を目指す人は、誰を対象に、どんな支援をしたいのかを考えることが重要です。
ビジネスコーチとは?
ビジネスコーチとは、主にビジネス上の成果や職場の問題解決をテーマに支援するコーチのことをいいます。経営コンサルタントとは異なります。経営コンサルタントはビジネス上の問題点を解決するためにクライアント(相手企業など)に解決策を提供する仕事です。ビジネスコーチはコーチが解決するのではなく、クライアントが主体的に目標を達成するために、自ら気づいて行動できるよう支援します。
(例)
- 企業の依頼を受け、マネージャーに対して、部下との接し方や部下育成をテーマにコーチングする。
ライフコーチとは?
ライフコーチとは、個人個人がより良い人生を送れるよう、相手の方の人生全般をテーマに扱うコーチのことをいいます。
(例)
- 「人生設計コーチ」という肩書きで、クライアント(相手)の方のライフスタイルやその方のありたい姿をもとに人生設計を描く支援をする。
- 「子育てコーチ」として、子育てに悩むママさんたちを応援する。
エグゼクティブコーチとは?
エグゼクティブコーチとは、経営者や経営幹部などエグゼクティブ層の人たちを対象にコーチングするコーチをいいます。本来は選ばれたコーチという意味があります。経営者を対象に、経営者のパートナーとして経営者の想いの実現に向けてサポートします。経営者自身の成長はもとより、会社の経営全般や社員に関することまで幅広く扱います。
(例)
- 将来のビジョンを考えたい
- 日々様々な経営課題に追われている。コーチをつけて頭の整理をしたい
以上の3分野がありますが、どの分野のコーチになるかによって、経済的にも精神的にも異なってきます。
もう少し詳細をお知りになりたい方は下記のページをご覧ください。
https://coaching-labo.co.jp/archives/2342
コーチングの資格取得方法とその学び方
コーチングの資格とは?
コーチング資格は、民間のコーチング指導機関や団体が認定し、発行しているものです。
発行する機関や団体によってその基準や内容、認定基準が異なります。指導する機関や団体の教育理念や目的と自身が学ぶ目的や将来目指したい方向に合わせて、受講する講座を選択する必要があります。
法律に基づいた国家資格ではないので、国がその地位を保証するものではありません。しかしながら、各機関や団体の認定資格を得るには、必ず一定期間のトレーニングや試験に合格することを義務づけているところが多く、十分なトレーニングを受けたという証明にはなります。
どこで学ぶかより誰から学ぶかが重要
国際的な認定資格もありますが、国内の団体等が発行する資格でも信頼のおける機関やコーチからの認定を受けることで、プロコーチとして活動できます。どこで学ぶかということも大事ですが、むしろ誰から学ぶかということがとても重要になります。
国際的な証明となる国際コーチ連盟(ICF)の認定資格
国際コーチ連盟(ICF)は、世界90カ国に17,000人以上の会員を有する世界最大のコーチ認定機関です。同連盟が発行している資格には、トレーニング時間や実績によって、ICF認定資格アソシエイト・サーティファイド・コーチ(ACC)、ICF認定資格プロフェッショナル認定コーチ(PCC)、ICF認定資格マスター認定コーチ(MCC)の3種類があります。
これらの同連盟が発行する資格の中で、最も入門的な基準資格となっているものが、ICF認定資格アソシエート認定コーチ(ACC)です。アソシエート認定コーチ(ACC)の資格を取得するには、ICFが認定したコーチ・トレーニング・プログラム(ACTP)を修了するか、60時間以上のコーチ専門プログラムの受講と証明書類の提出などが必要です。
国際的に活動したいという人や講師・指導者を目指したいという人には特に取得をお奨めします。
コーチングの学び方~どのように学んだらいいのか~
コーチングを学ぶ方法には、コーチ養成機関で学ぶ方法と独学で学ぶ方法があります。
コーチ養成機関や団体のプログラムを受講する方法
コーチ養成機関や団体で学ぶ方法には、それぞれの実施機関によって、電話やスカイプ、ズームなどのWEB会議システムを使ってグループまたは一対一で教える方法と、通常のセミナーのように教室で対面にて教える方法があります。
ところが、コーチを養成する機関や団体も増えており、初めて学ぶ方はどこで学んだらよいのか選択に迷うことでしょう。そこで、指導方法や受講料などのほか、一つの選択の基準としてお奨めしているのは以下の3点です。
- 国際コーチ連盟(ICF)の認定基準に準拠しているプログラムで、60時間以上の講座を提供していること
- 指導するコーチ(講師)が国際コーチ連盟(ICF)の資格を有しているか、同等の実績があること
- 自分が目指すコーチの目的に沿ったカリキュラムや講師であること
コーチングの基本的な考え方を理解することが大切
コーチングのプログラムは実施機関によって様々ですが、コーチングの基本的考え方やスキルは大きく異なるものではありません。ビジネスの分野で活躍するコーチを目指すのか、個人のライフスタイルなどを支援するライフコーチと言われるような分野での活動を目指すのか、目的は異なっても基本をきちんと学んでいれば、どちらにも応用することができます。
しかしながらコーチングは単なるテクニックでもスキルでもありません。コーチングの哲学ともいえる考え方をきちんと学ぶことが何より大切です。
主なコーチ養成機関・団体
コーチングを教える機関も増えてきました。別紙に歴史もある主な機関の比較表を記載しましたので参考にしてください。ライフコーチやビジネスコーチ向けのスクールは他にもたくさんありますが、エグゼクティブコーチ養成講座を展開しているところは、まだ少ないです。コーチビジネス研究所は、エグゼクティブコーチ養成の専門機関、特に中小企業に強いところが特長です。
CBLコーチングスクール
通信教育など独学で学ぶ方法
コーチングを独学で学ぶ方法としては、通信教育や動画を使ったeラーニングがあります。本を読むことだけでもある程度の知識を得ることはできます。
しかしながら、独学で知識を学ぶことはできても、実際に会話の中で使えなければ意味がありません。その知識を活用する演習の場や実践の場をつくっていかないと、コーチングの本質を修得することは難しいでしょう。コーチングは対人関係スキルであり、通信教育やeラーニングのみでは限界があります。実践と組み合わせて学ぶことが必要です。
コーチングの通信教育やeラーニング提供機関としては、以下があります。これらを通して、まずはコーチングの全体像を知ったうえで、前述の団体が提供する講座に通って学ぶのも効果的です。
株式会社 コーチビジネス研究所
Zoom講座と動画教材を併用したコーチングスクール
日本実務能力開発協会
テキストで学ぶ通信教育「認定コーチ養成講座」 48,000円
株式会社 コーチビジネス研究所
スマホで学べる「1日3分で学ぶコーチング入門講座」39,800円
現在受付中の説明会・セミナー情報
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