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東京都小平市のエグゼクティブコーチ上野孝義さんに聞く、組織の「人の問題」への向き合い方

組織を運営する中で、「人の問題」に直面しない経営者はいないでしょう。人材育成はもちろん重要ですが、それだけでは解決できない根深い課題が山積しているのが現実です。例えば、コミュニケーション不足、ハラスメント、従業員のモチベーション低下、不適切な人事評価、あるいはリーダーシップの欠如など、挙げればきりがありません。これらの問題は、組織の生産性を著しく低下させ、最悪の場合、優秀な人材の流出や企業の競争力低下に直結しかねません。

東京都小平市に拠点を置きながら全国を対象にエグゼクティブコーチングのサービスを提供するフォーサクセス代表の上野孝義さんは、問題解決の鍵は「自分自身を知り、自分を変えること」にあると提唱しています。

上野 孝義(うえの たかよし)氏
三菱電機株式会社勤務を経て、現在は中小企業診断士とエグゼクティブコーチの資格を活かし、フォーサクセスの代表を務める。エグゼクティブコーチングやコンサルティングを通じて、経営者の自己成長と組織の可能性最大化を支援。大学院経営学修士MBA課程の講師も過去担当するなど多方面で活躍し、「CCT(Consulting, Coaching, Teaching)」を掲げ、経営者、社員、会社、地域が元気になる幸せな経営の実現を目指している。

上野コーチは、経営者が陥りがちな誤解とその本質について次のように語ります。

「こうした問題に直面すると、多くの経営者は『早く何とかしなくては』と焦り、即効性のある解決策を求めて奔走しがちです。しかし、人の問題に即効性のある解決法は極めて少ないという事実を認識する必要があります。なぜなら、組織にはその組織独自の風土があり、経営者には経営者自身の個性があるからです。これらの要素が複雑に絡み合い、問題の根っこを深くしているのです。」

さらに上野コーチは、「すぐに他人をコントロールしようとするのは危険なアプローチだ」と警鐘を鳴らします。人はそう簡単に変わるものではありません。頭ごなしに変えようとすれば、かえって反発を生み、問題がさらに複雑化する恐れさえあるからです。

では、どうすれば良いのでしょうか?上野コーチが示す鍵は、「自分自身を知り、自分を変えること」にあります。一見遠回りに見えますが、これが人の問題を解決するために最も重要で、最も確実な一歩だと強調します。

上野コーチは、その具体的な方法としてコーチング的な思考の有効性を説明します。

「私たちは他者を変えることはできませんが、考え方や意識の持ち方は、誰もが変えることができます。ここで有効なのが、コーチング的な思考です。コーチングは、他者をコントロールするのではなく、対話を通じて相手自身が内面と向き合い、自ら気づきを得て行動変容を促すアプローチです。本来、コーチングが目指すものは、一人ひとりがより良い人生を送れるようになることです。そして、エグゼクティブコーチングが目指すのは、その延長線上にあります。何よりも人と組織の可能性を最大化し、経営者自身が自分で自分をより良く活かせるようになることを目的としています。経営者自身が自己認識を深め、自身のリーダーシップやコミュニケーションスタイルを見直すことで、組織全体の雰囲気が変わり、それに伴って人の問題も徐々に改善されていくのです。」

そして最後に、上野コーチは問題解決への心構えを語ります。

「人の問題の解決は、短距離走ではなく、時間をかけて徐々に変わっていくマラソンのようなものです。焦って即効性を求めるのではなく、まずは自分自身と向き合い、できることから意識と行動を変えていく。その地道な努力こそが、組織における『人の問題』を根本から解決し、持続的な成長へと導く確かな道筋となるでしょう。」

具体的な課題解決のためのヒントや、専門的なサポートを求める場合は、上野コーチのようなエグゼクティブコーチングサービスを検討し、課題解決へのサポートを受けるのも良いでしょう。また、J-Net21(中小企業ビジネス支援サイト)では、「人材不足を解消したい」「強い組織を作りたい」といった具体的な課題別に、経営ハンドブックや成功事例、ビジネスQ&Aなど、幅広いコンテンツから情報収集が可能です。さらに、一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会が提供している『心と経営の相談室』を利用して、専門家への相談を通じて、客観的な視点やアドバイスを得ることもできます。

加えて、本物のコーチングの実践例やコーチングの考え方について具体的に学ぶことができるYouTubeチャンネル「マイステージ制作所」もおすすめです。ここでは、コーチングがどのように機能し、個人の成長や組織変革に繋がるのかを、具体的な実践例を通して理解を深めることができます。

「人の問題」は、どの組織にも必ず存在する課題です。しかし、焦る必要はありません。上野コーチが語るように、あなた自身の変化が組織を変える第一歩です。一歩ずつ着実に、そして何よりも自分を信じて進んでいきましょう。

執筆:CBL編集部

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