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『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~(ネタバレあり)』と、新浪剛史・経済同友会代表幹事の『直言』を語り合う1on1ミーティングです!

心理学を学びコーチングの資格を有する新進気鋭の若手A課長と、部長職を長く経験し、定年再雇用でA課長のチームに配属された実践派のSさんとによる、2023年49回目の1on1ミーティングです。

『翔んで埼玉』はダイバーシティ&インクルージョンの映画!?

(A課長)
おはようございます
さて、今日のテーマですが、「その話題」をSさんは、先週29日の1on1で口にすると思ったのですが、私が、伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』を話しはじめたので、遠慮されたのかなぁ、と感じました。伊坂幸太郎さんについては、アイスブレイクのつもりでしたから。

(Sさん)
いえ、Aさんの「伊坂幸太郎愛」の深みを体感できる充実の1on1でした。とても満足しています。ところで「その話題」とは?

(A課長)
翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』です。11月23日の「勤労感謝の日」に公開されましたよね。ただ、1週間も経っていなかったので、「Sさんはまだ観ていないのかな?」と思い、私の方からは話題にしていません。

(Sさん)
それですか! 実は公開日に観ています。さいたま新都心の「MOVIXさいたま」でしっかりと! 異例の1館20上映でのスタートです。

公開から2週間連続で週末動員数・興行収入1位を記録した!

(A課長)
1日20回! それは凄い。ではなぜ話題にしなかったのでしょう?

(Sさん)
う~ん… あまりにも「面白過ぎた」というか、コーチング型1on1には、ふさわしくないと思ったんです。それから、Aさんとの1on1で映画を取り上げる場合、お互いが鑑賞していることが「暗黙の合意」となっています。テーマにしてしまうと、コーチングの3原則の一つである「インタラクティブ」、つまり双方向性が著しく殺がれますから…

(A課長)
Sさんらしくない「マジメ」なコメントだ(笑)。ならば、今日のテーマにしましょうよ。

(Sさん)
いいのかな(半信半疑の笑)。よしっ、それでは「了解いただいた」ということで、やります! ただ、『翔んで埼玉』はネタバレなしでは語れない。もしAさんが観ようと予定しているのなら、無理です。「ネタバレご法度」を意識すると、それこそストレスフルな1on1となってしまう。

(A課長)
(笑)…それも大丈夫です。「横浜本牧愛」を自認する私は、今のところ、埼玉話へのモチベーションは高まっていません。Sさんのリミッターを外した、いや、外れてしまった「埼玉愛」を感じる方が、私にとっての価値は高い。

(Sさん)
今日の1on1は無礼講になりそうだ(苦笑)
そうですね…埼玉のことを知らない多くの日本国民が、この映画を事前解説なしで観てしまうと、表層の面白さしか感じられないかもしれない。小ネタも、ディープすぎる仕掛けも満載です。そのあたりも踏まえて、他県の人にも面白さが伝わるように紐解いてみます。まあ、自己都合解釈ですが(笑)

小ネタ、ディープすぎる仕掛け満載の『翔んで埼玉パート2』!

(A課長)
Sさんにエンジンがかかってきた。よろしくお願いします!

(Sさん)
了解!
最初に違和感を覚えたのは、千葉県民の浜野サザエと浜野アワビに「埼玉にはタワーがない!」と言い放たれたところです。「おかしいなぁ、タワーはあるけど…」と感じました。

(A課長)
えっ、埼玉にタワーがあるんですか?

(Sさん)
Aさんもそうか… 埼玉県人でもそのタワーを知っている人は少ないかもしれない。
2時間はあっという間でした。あまりにも面白かったので、興奮のあまり、公式パンフレットも買ってしまったんです。表紙は、GACKTと二階堂ふみの二人がお辞儀をしているイラストの、「関西の皆様 パンフレットにしてすんまへん」です。B5判50ページの厚さで、あらゆる小ネタも含めて、「伏線のすべて」が回収できる「メイキング総合版」といっていい。

後半に、武内英樹監督、若松央樹プロデューサー、脚本の徳永友一さんのスペシャルインタビューがあります。そのなかのタワーに関連するところを紹介しますね。いきなりネタバレですが…

武内 : 通天閣ミサイルに話を戻すと、これを迎撃できるタワーとして、行田タワーがあって本当によかったですよ。
徳永 : 打ち合わせ中に、「埼玉にタワーがない!」「じゃあ川口のタワーマンションを飛ばすか……」と話していたら、検索中だった監督が突然「いや、ある!」って。
武内 : 「行田タワーがある!」
徳永 : 「う、嘘だろうー!?」って(笑)
若松 : すぐに行田に見に行ってね。360度見渡しても景色が変わらないので、「何のためにつくったタワー?」と驚きました(笑)。
武内 : タワーを先につくっちゃったら、全然人が来なかったらしくて。で、青森で田んぼアートが流行っていたから、それを真似たたんだよね。あたかも自分たちが始めた雰囲気を出す、それが面白かったですよね。

行田タワーは「古代蓮の里」にそびえたつ50メートルの塔!

このタワーは、「古代蓮の里」のなかにある施設なんですね。わが家の商圏内にある「イオンモール羽生」の近くにありますから、もうなじみ過ぎてしまっている(笑)
田んぼアートも大迫力ですが、古代蓮が咲き誇る時期は、美しすぎる公園に変身します。近くに、淡水魚だけの「埼玉県立水族館」もあります。広大すぎる「羽生水郷公園」内の一施設ですが、海のない埼玉だからこそ誕生したオンリー1の素晴らしい県営テーマパークです。…ちょっと盛り過ぎかな(笑)

(A課長)
超地元ネタだ(笑)。今、ネットの画像を観ていますが、何とも言えずシュールなタワーだ。

(Sさん)
映画の中で、埼玉の越谷に海を…これは「しらこばと水上公園」に対する強烈なギャグなんですが… この海をつくるべく和歌山の白浜から砂を持ってこようと、千葉の金谷から出港した船の中で交わされる会話です。

「行田のアレはタワーと呼ばないのか? 定義上は“展望台”ということ?」と、そのときモヤモヤとした気持ちが漂いました。ただ、映画のシーンは目まぐるしく変わっていくので、その感覚はすぐに消えたんですね。
ところが、映画の最後の最後に、この行田タワーが、トリの中のトリであったことが判明します。最大の伏線回収です。実にオッたまげました(笑)

(A課長)
通天閣ミサイルとか、わけがわからない…(苦笑)

(Sさん)
そうですよね… わけわかんないと思います。一つひとつ説明したくなってきた。ただ、後半のテーマもあるので、公式パンフレットのなかから、麻実麗のGACKT、壇ノ浦百美の二階堂ふみ、桔梗魁の杏、そして最強の怪演である嘉祥寺晃役の片岡愛之助の主演4氏に、インタビューした内容を紹介させてください。

お一人おひとりの言葉には、この作品に参加できた悦びが溢れています。と同時に、ここまでギャグっていいのだろうか…という不安心理も垣間見えます。このあとテーマにする日経新聞『直言』並の、ボリューミ―なインタビューなので、ほんの一部しかピックアップできませんが、ご了解のほど…

(A課長)
すでにお腹がいっぱいになってきた(笑)。チャンクアップでお願いします。

(Sさん)
では、簡潔に…
最初はGACKTさんです。最後の質問である「GACKTさんが満員の映画館でこの作品を観たとして、どこで笑いを共有したいですか?」の回答を。

…あと、愛さんが微妙に哀愁を漂わせて母親のことを思い出す演技もツボに入っちゃって。(藤原)紀香ちゃんと(川崎)麻世さんがイチャイチャしてキスしているところに嘉祥寺が入ってくるでしょう? ガツンガツン歩いて、脚をガツーンとぶつけて。2人はバレないような雰囲気で取り繕っているんだけど、あのあえての大根芝居もおもしろかった。愛さんの嘉祥寺は本当にツボでした(笑)

プロが「あえての大根芝居」をすると、本当のツボになる!

(A課長)
えっ? 実生活で夫である愛之助さんと共演しながら、紀香さんは麻世さんにキスするのですか?

(Sさん)
ええ、私も正直ドキドキしました(笑)

(A課長)
踏み込んでるな~(笑)

(Sさん)
続いて二階堂ふみさん。最初の「武内監督や制作側に変化はありましたか?」に対する回答は、ディスりまくるこの映画の意図が、深いところから伝わってきます。

GACKTさんとパート1のときにお話ししていたんですけど、この作品のディスりはあくまでも手法であって、伝えたいのは「差別や断絶はこんなにも滑稽で馬鹿馬鹿しいんだよ」ということで。それがこの作品の大義名分であり、多分監督のやりたいことや描きたいことだと思うんです。監督のその覚悟みたいなものはまったく変わられていませんし、むしろパート2ではかなり制作側の羽振りがよくなり、パワーアップしたと思います(笑)
出身地対決での大阪・京都・神戸に対する奈良・滋賀・和歌山のスタンス、『翔んで埼玉』シリーズの名物“出身地対決”で出し合う有名人の違いもすごくおもしろかったです。桓武天皇はズルいですよね(笑)。あと、某映画のオマージュもありました。脚本を読んでいる時点では、まさかあんなシーンになっているとは思いませんでした(笑)

差別や断絶はこんなにも滑稽で馬鹿馬鹿しいんだよ…

(A課長)
ふみさんは、まるでコーチングを語っているようだ。

(Sさん)
「自虐も含め徹底的に明るくディスる」この映画は、「ああ、面白かった~」だけではない、さまざまな想いを観た人の心に届けるでしょう。私は、ユーモアを失ったとき、人の心は荒んでいくと思います。もしこの映画を観て不快に感じたとしたら…「心に余裕がなくなっていないか?」…自問自答した方がいい。マジメも度を越してしまうと、ちょっと怖い。

続いて杏さんです。
3番目の質問である「現場で思い出に残っているシーンは?」の回答は、作品に入り込んでしまう役者の姿が伝わってきます。このシーンで、杏さんは大演説をぶつのですが、ものすごい迫力でした。「大女優・杏」の芝居を超えた最高の演技が引き出されます。

滋賀解放戦線の決起大会のシーンです。ローカルネタを踏まえつつ、みんなで涙ながらに苦渋の選択をする。みんな話している内容がめちゃくちゃくだらないのですが、つくり物ではない涙を流している。お芝居のトーンとのギャップが現場でもすごくて。カットがかかるたびに「いったい何をやっているんだろう」と我に返って、「これ、すごい作品だな……」と感じたのが、いい思い出です。

(A課長)
この映画は観るつもりはなかったのですが、だんだん興味がわいてきた。「埼玉愛」だけではないこの映画に対するSさんのオマージュはすごいですね。感化されそうだ。

(Sさん)
ありがとうございます。
最後は、とにかく凄すぎる片岡愛之助さんです。「たくさんのキャラクターの中で、愛之助さんのお気に入りというと?」という質問に…

いっぱいいますよ! 選びきれないですね。本当に。路線族の方々だったり、信男役の加藤諒くん、ハイヒール・モモコさんも強烈でしたよね。山村紅葉さんもまさかの共演で。お母様の山村美紗先生とお付き合いがあったので、そういう意味でも映画で共演できて嬉しかったです。杏さんも男装の麗人という感じで素敵でした。蹴飛ばすときは胸が痛かったです。和歌山の姫君が本来の姿、天童よしみさんに戻るシーンも、「大人のおとぎ話だな」と思いましたね。

と、愛之助さんは答えます。
もう一つ紹介します。「GACKTさんは愛之助さんが演じる嘉祥寺、嘉祥寺を演じる愛之助さんを絶賛されていました」に対する回答は…

いやいや、恐れ入ります。GACKTさんは、僕の芝居だけを撮っているとき、監督の横に座ってモニターを見てくれているんです。どんな芝居をテイクごとにするかを見ているようで。「監督が望む画のために、愛さんはどうやって両角に入っていくのかを全部計算しているんですか?」と聞かれて。GACKTさんはそういうことを感じてくれているんだな、と驚きました。ストイックで勉強熱心な方だと思います。

『翔んで埼玉パート2』の完成度の高さは「共感」にあり!

(A課長)
リスペクトです!

(Sさん)
日本の選りすぐりの俳優を集めたゴージャスそのものの映画でした。すべての人がプロの中のプロです。そしてお互いがお互いをリスペクトしている。「みんなでつくりあげた作品だ!」という、エンドロールにクレジットされた膨大な数の人たちの「共感」が、この映画を素晴らしい作品に仕上げたということです。

(A課長)
Sさん、怒涛の解説、ありがとうございました。ギャグで身も心もほぐれたところで、後半のテーマ、『直言』に転じましょう。

(Sさん)
はい、クールダウンですね(笑)。私もしっかり読み込んでいます。
12月3日の日曜版は、新浪剛史氏でした。2014年にサントリーホールディングスの社長に就任されています。もっとも「新浪さんとは?」という問の答えは、2面の冒頭で、日経新聞がプロフィール化した次のコメントに象徴されると思います。

新浪氏は経済財政諮問会議などのメンバーとして10年間、政府の政策立案に関与してきた。経済界の代表として、政治改革の必要性も政府や国会に働きかけている。

今回のインタビューは、サントリーのトップとしてではなく、経済同友会代表幹事としての新浪さんに質問していますね。

(A課長)
そういえば、前回の1on1も、コーチビジネス研究所の過去のコラムを紹介しましたが、日本の経済団体の歴史を解説したコラムもありました。ええっと… 「2021年9月8日の「渋沢栄一とコーチング ~生涯アニマルスピリットを発揮し続けた渋沢栄一!~」です。

(Sさん)
おおっ! 『翔んで埼玉2』の最後に、フィナーレを飾るべく渋沢栄一が登場します。「埼玉は何もない」を否定すべく、「実はすごい人物がいたじゃないか」と、膨大な数の新1万円札が日本列島を覆いつくすんです。今日の1on1も前半と後半でつながった!

(A課長)
クールダウンどころか、ハッスルですね(笑)
コラムは、日本の3大経済団体の歴史を解説しています。

日本商工会議所(略称:日商/JCCI)

最も歴史のある経済団体であり、明治11年に東京(渋沢栄一)、大阪(五代友厚)、神戸(神田兵右衛門)に設立された3つの商法会議所がそのスタートです。()は主唱者です。


日本経済団体連合会(略称:経団連/Keidanren)

財界の総本山と呼称された「経済団体連合会(経団連1946年発足)」と、財界の労務対応を担っていた「日本経営者団体連盟(日経連1948年発足)」が2002年5月に統合して発足した経済団体です。


経済同友会(略称:同友会)

終戦直後の1946年に日本経済の堅実な再建を目指し、当時の新進気鋭の有志が集まって発足した経済団体です。現在でも企業経営者が個人として参加することになっており、ともすれば大企業色が出てしまい、政府との関係性が問われがちな経団連と比べて、企業や特定業界の利害にとらわれない、自由な議論にもとづく提言が期待されている、という特徴があります。

「経済同友会」は自由な議論にもとづく提言が期待されている!

Sさんとの1on1で、経団連の十倉雅和会長が何度も話題になっていますが、経団連の会員は「企業」単位です。それに対して、解説にあるように「経済同友会」は「個人」参加です。「自由な議論にもとづく提言が期待されている」とありますから、新浪代表はまさにうってつけだと感じます。

(Sさん)
『直言』での新浪代表の回答は、実に率直ですね。巷間、日本の政治の劣化が問われていますが、それは「政治の仕組み」がそうさせている、と明言されている。

政治のトップである総理大臣のリーダーシップに期待するのは当然としても、「カリスマ性」であるとか、「個人的な力量」ばかりに目がいってしまい、「仕組み」である政治制度を俯瞰する視点が、ジャーナリズムを含めて私たちは欠けているのではないか? そのことを気づかせてくれます。

結果的に(首相が)国家ビジョンを持っていてもそれを果たせぬまま、国債をたくさん発行して選挙を次から次へこなすことになる。当然、財政規律にも影響が及ぶ。日本が国内総生産(GDP)比で2倍以上の債務残高を抱えるのは、政治の中にそうさせる仕組みがあるということだ。

(A課長)
それを防ぐための具体策を提言されている。

首相が(衆院議員任期の)4年の任期をやり遂げ、一つの内閣で一つの政策課題を解決できる、そんな体制作りが重要だ。首相から衆院の解散権を奪うことはとんでもないが、何らかの形で『今すべきではない』とか(歯止めをかけるような)仕組みが考えられないか。国政の中に新たなガバナンスが必要だ。

中長期の課題に本腰を入れて取り組める政治体制…ではない!?

(Sさん)
777 トリプルセブン』がテーマになった前回の1on1で、伊坂幸太郎さんが、つぎの言葉を盛り込んでいました。

……「何かといえば、説明しろ! 説明が足りない! と言ってきます。ただそこで、『あなたたちは損するけれど、国の未来に必要なんだ』と説明しても納得はしてもらえません。メディアは怒るし、野党がさらに声を上げます。そして、怒られないための説明を考える必要が出てくる。これが不毛だとずっと思っているんですよ。……

こうなってしまうのは、衆院議員任期が4年間にもかかわらず、それが担保されていないため、「人気投票の側面が強い“選挙”ばかりに心と行動が囚われてしまう」ということがありそうですね。「4年間は保証するから、ビジョンをしっかり掲げ、その間、真剣に取り組んでほしい! 私たち国民はそれを見極めたい」、ということになれば、腰を据えてやってくれるかもしれない。

(A課長)
そのためには、私たち国民側に、アドラーが究極の理想とした「共同体感覚」が育まれていかないと国債の膨張は止まらない。何ごとも「相補性」が問われる。新浪代表の思いは、そこにありそうです。

(Sさん)
そろそろ時間ですね。新浪代表の言葉には、率直なお人柄が表れていると感じます。オープン・マインドだ。10月にやったAさんとの1on1での野中郁次郎一橋大学名誉教授の言葉を思い出しています。「失われた30年」の真因を、野中さんは次のように語られた。

数値目標の重視も行きすぎると経営の活力を損なう。例えば多くの企業がPDCAを大切にしているというが、社会学者の佐藤郁哉氏は最近、「PdCa」になったといっている。Pの計画とCの評価ばかり偏重され、dの実行とaの改善に手が回らないということ、同感だ。

行動が軽視され、本質をつかんでやりぬく「野性味」がそがれてしまった。野性味とは我々が生まれながらに持つ身体知だ。計画や評価が過剰になると劣化する。

「野性味」「アニマルスピリット」を取り戻したい!

(A課長)
今日の1on1の〆は「野性味」となりましたね。渋沢栄一のアニマルスピリットです。新浪代表の『直言』最後の回答は、その「野性味」を感じます。私たちも「ジャニーズ事務所」を取り上げた1on1をやっていますが、発言は新浪代表のパッションを感じる。
新浪代表の「言うべきことは言う」という言葉を、しっかり見据えていきましょう。

(21年の)45歳定年制に関する発言は「ああ、やってしまった」と思った。ただ、その後、中高年のキャリアに関する活発な議論が起きたことは良かったと思っている。ジャニーズ問題(で同事務所に批判的な発言をしたの)は「怒り」だ。日本は児童への性的虐待を許す社会では絶対にあってはならない。それを止めなければという思いだった。

次世代に恥ずかしくない国を引き継ぐため、言うべきことは言う、それが経済界トップのあるべき姿だと思う。

坂本 樹志 (日向 薫)

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