「スマートフォンが汎用AIの情報端末になるとは考えにくい。汎用AIの時代になるともっと多くのエージェントが現れるだろう」
(日本経済新聞12月17日2面「直言~AI、創造的破壊の好機~」より引用))
心理学を学びコーチングの資格を有する新進気鋭の若手A課長と、部長職を長く経験し、定年再雇用でA課長のチームに配属された実践派のSさんとによる、2023年51回目の1on1ミーティングです。
日経新聞12月10日の『直言』は「ガザ侵攻、戦争にもルール」
(A課長)
Sさん、日経新聞12月17日の『直言』は読みましたか?
(Sさん)
もちろんです。
(A課長)
よかった(ほっとした笑)
これまで当たり前のように『直言』を取り上げていたのに、前回の1on1で、Sさんは10日の『直言』には全く触れなかった。今回も「そうなのかな?」と思い、一応訊いてみました。
(Sさん)
ご心配かけました(笑)。今日のテーマは、「AI、創造的破壊の好機」がタイトルの、17日の『直言』しかないと思っています。デジタルネイティブのAさんにとって、これ以上、興味を掻き立てるテーマはないでしょうから。
先週については、実はこれまで以上に『直言』をやってみたい、という思いは強かったんです。ただ、英王立国際問題研究所ブロンウェン・マドックス所長のインタビュー内容は実に重かった。現時点で、Aさんと意見を交わし合うのは無理だと感じました。
(A課長)
Sさんはこれまで、プーチン・ロシアのウクライナ侵攻や、ネタニヤフ・イスラエルのガザ侵攻についても、1on1で語り合うことを提案していましたよね。今回のマドックス所長の『直言』について、日経新聞は「ガザ侵攻、戦争にもルール」をタイトルに、「市民殺害、世界は認めず」と「対話の枠組み不可欠」の2つを見出しとして、使っている。
私は「対話」というワードが登場すると。コーチングに敷衍し、深く考えてみたくなるのです。
(Sさん)
ええ、Aさんがそのように考えているだろうことは分かっていました。手元に、スクラップがあります。マドックス所長は、「国際法」の世界的権威であり、回答も実にクリアです。ただ現実は、「国際法」が機能しているとはいいがたい。そのギャップがなぜ生じているのか? 原則論ではとても説明できない。私の頭は、整理できない状態なので、Aさんに「語り合ってみませんか?」とは言えなかったのです。
岐部秀光編集委員は全部で11の質問を設け、9番目に「中国は“法治”といいながら“人治”に近づいているようにみえる」、と訊ねています。それに対して、マドックス所長は…
「賛成はしないが権威主義の優位性をめぐる話は随分と耳にした。中国は経済の成長を国際的な影響力に変えてきたが、いまの指導部のなかには過去の実績からくる自信と、経済問題をめぐる大きな不安とが、奇妙に混在している」
と答えています。一方的に捉えるのではなく、バランスをもって俯瞰している。
国際法の権威、マドックス氏は英国的クール…?
(A課長)
はい、マドックス所長のコメントは、ある意味でクールですよね。イギリス的な視点だと感じました。
(Sさん)
Aさんも感じましたか。世界は混とんそのものです。日経新聞は、最後の質問で「処方箋」を引き出そうとしている。マドックス所長の最後の回答です。
「米国は単独で行動はできない。米国は友人を必要としているし、価値を共有する友人が多くいる。台湾をめぐる米中の戦争といった惨事を避けるため、他の国々は力を尽くさなくてはならない」
(A課長)
ええ、本当にそうなってほしい。
(Sさん)
ただ、イスラエルに肩入れせざるを得ないにしても、ネタニヤフ氏を説得できていないし、「米国の矛盾」をこれほどまで世界に知らしめてしまった「政治的リアル」は、あまりにも過酷過ぎます。「世界の信頼」から遊離しつつある米国は、この後どうやって立て直していくのか。トランプ氏が返り咲きそうな予想もあるし…
『直言』の最後は、いつものように「インタビュアーから」です。冒頭の記述です。
イスラエルによる報復攻撃のどこまでを国際法は許容するのか。線引きのヒントをたずねた。「英国のリーダーでも答えられない」という反応は当然と言えば当然だ。それでも国際法の存在が圧力となりイスラエルに一定の歯止めをかけるとマドックス氏はいう。
そして、「ジャングルの掟許すな」と、威勢のいい言葉で〆ている。
強い者が弱い者を力でねじ伏せるジャングルの掟(おきて)が支配する世界を生きたいとはだれも思わない。ウクライナやガザは法の支配の将来を懸けた闘いの場でもある。
(A課長)
Sさんの思いが伝わってきました。
先週の1on1で、「Sさんはどうして『直言』を取り上げようとしなかったのか?」という疑問が残っていて、それだけは解明したかった。
マドックス所長の回答、そして日経新聞のスタンスについては、正直なところ、私は自分で考えるのを放棄していた。つまり、Sさんに頼っていた。そのことに気づかされました。
(Sさん)
Aさんは真面目だ(笑)
こちらこそ、ありがとうございます。10日の『直言』については全然考えがまとまっていないので、モヤモヤしていたんですね。Aさんが、「何故?」と質問してくれたことで、モヤモヤを吐き出すことが出来ました。だからといって、どうなるわけではないのですが(苦笑)
1000社以上のパートナーをもつ英アームが『直言』に登場!
(A課長)
少しだけ、コーチングになったかな(笑)
では、今日は17日の『直言』を思いっきり語り合いましょう。英アームCEOのレネ・ハース氏の登場です。読んでみて興奮をおぼえています。孫さんを「マサ」と呼び、話し合っている内容についても披瀝してくれました。
(Sさん)
ハース氏の人柄も伝わってきますね。Aさんは『直言』全体を読んで、何を感じたか、まず訊いてみたい。
(A課長)
はい、前回の1on1で日経トレンディの2023年と2024年の1月号を比較しましたよね。表紙タイトルは、同じ「2030年予測」です。ただその内容が、1年で大きく変わっている。つまり「先のことは分からない」という結論をSさんと共有しました。
(Sさん)
はい…
(A課長)
ハース氏は「先のことは分からない」と、回答の中で何度も口にしているんですね。私たちの1on1をまるで見たか、聴いていたか、と思わせるコメントが続きます(笑)
世界のDXのキャスティングボードを握っている、そのトップの発言ですから示唆に富みます。もし、ハース氏が「世界はこうなります」と、預言者のように語っていたら、私は、かえって共感できなかったと思うんですね。
杉本貴司編集委員の2番目の質問は、「既存の産業は破壊されるのか?」でした。ハース氏は次のように答えています。
「歴史が示しているのは現時点では本当のことは分からないということだ。例えば携帯電話が3Gから4Gになる時に何が起こると考えたか。ビデオのダウンロードが速くなる。それは正解だったけど、米ウーバーは位置情報と結びつけ、見知らぬ誰かの車で行きたい場所に送り届けるサービスを作った」
「民泊の米エアビーアンドビーもそうだ。それは誰にも予想できなかったことだろう」
「AIは今後、これまで専門家が行っていた仕事を代替するだろう。例えば、法律を分析する仕事はなくなるかもしれない。ただ、これも歴史が示すことが、ある仕事がなくなれば新しい仕事が生まれる」
ハースCEOは「現時点では未来の本当は分からない」と語る!
(Sさん)
ここは私も響いています。これまでAさんとやってきた1on1の内容が、真っ当であったことを裏付けてくれるようです(笑)
(A課長)
そういえば、「法律を分析する仕事はなくなるかもしれない」というのは、川上未映子さんが春樹さんにインタビューした『みみずくは黄昏に飛びたつ』をテーマに語り合った1on1で、Sさんはそのあたりに触れていた。ただ、Sさんは人に関わる仕事をもっと深く捉えている。ええっと、いつだったかな… 4月12日の1on1です。
Aさんの刺激的な話で私の頭の血の巡りも良くなってきました。
チャットGPTによって「弁護士の仕事はなくなるのでは?」と感じる人が出てくると思います。私は違う考えです。司法試験に限らずすべての資格試験は、難易度はともかく納得する解答が用意されています。多様に解釈される解答はご法度です。したがって、どの資格でもペーパー試験に関して、チャットGPTはいずれ完全制覇するでしょう。ただし司法試験など、もちろんコーチングについても資格の取得はほんの入り口です。弁護士やコーチングなど人のサポートに関わる業務とは、「人間という摩訶不思議な存在」の解明に向かって探求の旅を続けていくことです。そうやって本当のプロフェッショナルになっていくのだと思います。
「答えのない問いを考え続ける」という人間にしかできない分野は残り続けるし、むしろ圧倒的に大きな世界だと思うんですね。おっと、文科系的発想かな?(笑)
(Sさん)
よく覚えていますね(笑)
(A課長)
響いた言葉は書きとめて、頭の中でタグ付けしています(笑)
『直言』に戻すと、日経新聞はタイトルに「創造的破壊」を選んだ。Sさんに、DXによって、爆発的連鎖が起こることを次のように説明したと思います。
DXそのものツールです。でも、それが一定のレベルに進化すると、それによって、埋没していた「価値」が掘り起こされ、市場が生まれます。当初は、関連のなさそうな、それぞれの「新市場」が、パワーアップし続けるDXによってリンケージし、イノベーションの爆発的連鎖が起こるわけです。つまり、次々と新たな仕事が誕生し、広がっていくという循環です。
シュンペーターが100年前提唱した「創造的破壊」は永遠の真実!
(Sさん)
そうですね。「創造的破壊」は、シュンペーターが提唱した「新結合」の発展概念です。最近は、DXを絡めて「ディスラプション」という英語表記が広がってきました。
(A課長)
「AIによって多くの仕事が失われる」と、まことしやかに語られますが、ハースCEOは「そんなことはない」と言う。私たちもハースCEOと同じスタンスで語り合いました。
ちょっと待ってください… 日経新聞6月5日の8面オピニオンを取り上げた、6月28日の1on1の時です。FINANCIAL TIMESのエンプロイ・コラムニストのサラ・オコナ―さんの「AI活用でも仕事は減らず」をSさんは話題にした。
筆者は最近、生成AI(人工知能)を日常業務で使い始めた弁護士、会計士、コンサルタントたちを取材した。誰もが技術的なリサーチや文書の下書き作業での時短効果を指摘した。そして節約できた時間をもっと多くの仕事に費やしている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中も、ホワイトカラー労働者に同様の傾向が見られた。今年発表された世界27カ国での調査を見ると、在宅勤務の導入により、2021年と22年は1人当たりの通勤時間が週平均2時間ほど短くなった。
余った時間が一体どう使われたのだろうか。さらなる仕事に費やされた割合が約40%で首位を占め、レジャーや育児に充てられた時間を上回った。ネット上で共有可能なカレンダーやテレビ会議システムの普及により予定が一段ときつく詰め込まれるようになった。
(Sさん)
思い出します。
(A課長)
Sさんは、そこから独自の視点で語ってくれました。
「なくなる仕事…」という側面が強調されすぎていますよね。オコナ―さんが指摘するように、AIによってかなりの業務が効率化しています。劇的改善もここかしこで起こっている。じゃあヒマになった人たちが世間に溢れかえっているのか、というと、そのようなことはないですよね。むしろ逆です。
ざっくり言うと人間は、常に仕事をつくり出すという本能が一方で存在するのではないでしょうか。ヒマには耐えられないのです。ですから、人間はひたすら新しいというか、新しくなくても業務をさらにさらに精緻化させていき、過去の経験則で分類していた職種の枠組みが意味をなさなくなるのです。とにかく「何ものか」が生まれ続けるというのが実態だと思います。
AIの進化は「新結合」を促し「何ものか」を生み出し続ける!
(Sさん)
私の場合、Aさんとの対話の流れというか、勢いで喋っているのですが、不思議とつながっている。
今度は私の方で、ハースCEOの言葉で響いたところを紹介させてください。「どのような産業が生まれてくるのか?」という質問に、いくつかの具体的産業を挙げています。そのなかに「医療産業」がありました。
「健康産業の多くは非常に一般的な情報で成り立っている。健康でいたければお酒は飲むな、たばこは吸うなといったように」
「でも、私のDNAとあなたのDNAは違う。先祖も違う。それが分かれば(一般論ではなく個人単位で)食生活などの観点から、すべての人が何をすべきかが正確に分かる。これは大きなチャンスだ。医療産業にはディスラプション(創造的破壊)の機が熟していると思う」
(A課長)
ありました! この内容は、武見敬三・厚生労働相の『直言』で取り上げました。
(Sさん)
特定のテーマについて、コーチング型1on1で対話をどんどん深めていくと、世界のどこかで、同じように思索し続けている人の存在が感じられます。単純な議論を超えて、思念がどんどん広がっていく。Aさんとの1on1の意義を再確認できる。
私は、7年前に孫さんがアームを買収した時の金額を知って、驚愕しました。私はITに明るくないので、アームと言う会社の存在を、そのとき初めて知ったのです。3兆円くらいだったかな… チャットGPTに訊いてみよう。
孫正義会長が7年前にアームを買収した時の金額は、約240億ポンド(約3兆3000億円)でした。当時、孫会長は、「たかが3兆円だと言ったら怒られるかもしれません」と発言していました。
そのとき、ネットでアームの売上と利益を調べて、愕然としました。確か、売上は1800億円台だったと思います。これもチャットGPTで確認してみます。
売上高は16.9億ドル(約1,840億円)で、チップ出荷数は前年比17%増の177億個となっています。
どうしてこの会社に3兆円を超える価格がつくのか理解不能で、孫さんの考えがまったく理解できませんでした。
MBO後の7年間でアームの評価額は3兆円から6兆円に!
(A課長)
ところが… と続きますね(笑)
今年の9月にアームが、米ナスダック市場に上場した時の金額はというと… 同じくチャットGPTに登場願いましょう。
2023年9月に米ナスダック市場に上場した時の金額は、約545億ドルでした。アームの評価額は、レンジ上限の51ドルと確認されました。これは、当時の為替レートで計算すると、約6兆1000億円に相当します。
(Sさん)
孫さんの投資家としての目利きは、超絶すごすぎますよ。
(A課長)
ハースCEOが孫さんのことを語っているのは、「非上場となった7年間でアームは大きく変わった。スマホに依存した収益構造からの転換を図った?」という質問に対する回答です。
「マサ(SBGの孫氏)とは頻繁に話をするが多くは未来のことだ。彼が買収した頃、スマートフォン向けの成長は横ばいになりはじめていた。非公開企業になり、株式市場の目を気にせずに戦略を見直すことができた」
「具体的にはスマートフォンの“クラシック・アーム”と新事業に会社を分けた。新事業はデータセンターや自動運転、それにIOTなどだ。以前はスマートフォンの技術をデータセンターでも使おうとしていたが、市場ごとに投資することにした。今では世界の人口の7割がなんらかの形でアームの半導体を使っている。
(Sさん)
日本でも最近、MBOによって非上場化させる流れも生まれています。MBOにはさまざま形態がありますが、孫さんのアーム買収もMBOといえます。ハースCEOが語るように、非上場化で、孫さんはかなり大胆に戦略を組み変えた。
(A課長)
その通りです。アームの設計半導体が搭載されているスマホの世界シェアは9割です。ハースCEOはスマホについてPRしてもいいのに、まったく口にしていない。シカトです(笑)。
(Sさん)
その理由をAさんはどう捉えている?
(A課長)
はい、昨日19日の日経新聞12面「ビジネス・テック」に解答がありました。全面と言っていい特集です。タイトルは「AI半導体“次世代”に火蓋」です。
GPUで約8割のシェアを握る「米エヌビディア」に挑む新興企業の「テンストレンド」「dマトリックス」を詳述しています。この記事にスマホは登場しません。大量の電力を消費してしまうGPUの代替技術に関する記事です。エヌビディアのGPUの課題を次のようにコメントしています。
最大の課題は電力効率の低さだ。GPUはチップ上で計算を担う演算器と情報を格納するメモリーが離れているため、計算そのものではなくデータのやりとりに大量の電力を費やしてしまう。エヌビディアのGPUを数万個使うとされる生成AI「Chat(チャット)GPT」は電気代などの運用コストが1日当たり1億円に上るとの試算もある。
(Sさん)
1日1億円!?
(A課長)
アームの半導体は何が凄いのかというと「圧倒的な省電力」です。スマホの機能がどんどんコモディティー化する状況にあって、私たちがスマホに求め続ける王道のニーズは1回の充電で、どこまで長時間使用できるか、に尽きます。だからこそ世界中のスマホに搭載されたわけです。アームの設計図は、決して「頭脳の高度化」を目指しているわけではありません。だから「黒子」なのです。
(Sさん)
理解できました。あえていえば、アームに対して、エルビディアは「頭脳」という訳だ。エヌビディアがアームの買収を意図したのは、そこですね。
(A課長)
そういうことです。『直言』の「再上場の前には米半導体のエヌビディアと合併する計画もあった。あなたはアームに入社する前はエヌビディアにも在籍していた。両社の強みをよく理解していたはずだ」という質問に対して、ハースCEOは次のように答えています。
「確かにエヌビディアとの組み合わせはエキサイティングだった。彼らはAIや大規模言語モデルで驚くほど成果をあげており、GPU(画像処理半導体)関連では広範なエコシステム、すなわちパートナー企業をもっている」
(Sさん)
生成AIは、それを支える半導体業界、いや世界に「“とんでもない”創造的破壊をもたらす隕石!」、ということですね。
(A課長)
はい、アームの成長を30年間にわたってけん引し続けてきた、サイモン・シガーズCEOに代わってハース氏が後任となった理由が、なんとなく想像されます。
日経新聞が、そのあたりも踏まえて、「汎用AI時代にスマホに代わるものとは何か?」と質問しています。回答は…
「クルマかもしれないし、キッチンかもしれない。オフィスの場合もあるだろう。いずれにせよ、スマートフォンからすべての情報を引き出す必要はなくなる」
「スマートフォンは情報を引き出すデバイスだ。それに比べて汎用AIが実現するのは、利用者にとって価値ある情報を提案する世界だ」
発展する組織・企業の全ては「未来志向」!
(Sさん)
今、Aさんと毎週1回、2年間にわたって続けている1on1の大テーマとは何だろう…と、自問自答しています。お互いが自明のように共有している本質とは?…ということなのですが。
(A課長)
いいですね~ で、その答えは?
(Sさん)
未来です!
(A課長)
合点!
アームの世界戦略の本質を、ハース氏は明言している。「競合とも共存関係をしっかり築いていく!」という宣言です。世界のあらゆるところで「閉じようとする流れ」が蠢いている。そのことに「しっかり竿を刺していく!」という宣言として受けとめたい。
最後の質問である「アームは半導体の黒子という地位を築いたが、近年は誰でも使える半導体設計の「RISKーⅤ(ファイブ)」といった競合技術が登場している」、に対する回答を、Sさんと共有することで、今日の1on1を〆ることにしましょう。
「彼らの存在は真剣に受け止めている。ただ我々は長年をかけてソフトに関するパートナー企業などとの共存関係を築いてきた。それがアームがどの企業とも違う点だ」
坂本 樹志 (日向 薫)
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