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「コーチング×成田悠輔さんー毎日新聞インタビュー」…冷静沈着な語り口・自己プロデュースの巧みさ、について思考してみようと思います

(成田悠輔)
民主主義の栄光の象徴だったはずのG7(主要7カ国)の惨状は誰の目にも明らかですね。政府支持率の記録的低迷で次々と政権交代、北南米でも欧州でも過激系芸人のようなポピュリスト(大衆迎合主義の)政治家が台頭しています。しかし、もしかしたら敵は民主主義ではないのかもしれない。敵はむしろ民主主義の結果として達成してしまった豊かさであり、幸福。そんな仮説を持ち始めています。……
(毎日新聞2025年4月13日(日)6面 : デモクラシーズ 戦後80年インタビュー編 「経済学者 成田悠輔さん~理念有効 新たな仕組みを」より引用)

「関西万博」についてコラムを書いてみようと思ったのですが…

4月13日(日)は、日経新聞と毎日新聞の二紙を読んでみました。1面トップは、いずれも「関西万博 きょう開幕」を、大きく取り上げています。ただ、その「取り上げ方」が異なるので、その違いについて感じたことをコラムにしてみようと思い、構成を考えてみました。その違いは、まず「タイトル」に現れます。

日経新聞は「万博、リアル体験を~今日開幕、158カ国・地域参加」です。そして見出しは「世界の分断 超える契機」でした。
他方の毎日新聞は、「未完の万博 今日開幕 大阪55年ぶり165カ国・地域・機関」。見出しは「安全対策の徹底を」です。

日経新聞が、ネットを中心にネガティブな情報が流れている状況を少しでも薄めようと(開幕した以上、ポジティブに捉えていこう…という意図でしょうか?)、指摘されるネガティブな面にあまり触れていないのに対し、毎日新聞は「未完」という表現を組み込んで、マイナスな情報についても、しっかりと掲載しています。両新聞のスタンスが、こうして現れるのです。

両紙とも、別の紙面で関西万博を取り上げていますから、コラムの字数が増えていくのが感じられて(脳内イメージですが)、執筆前の「不安を覚える常態」が徐々に溶けていきます(笑)。方針は固まりました。でも、6面を開くと…

YouTubeではない毎日新聞に登場する成田悠輔さんに響きました

今回のコラムは冒頭で、毎日新聞6面の「経済学者 成田悠輔さんインタビュー」にある、最初の質問に対する回答を引用しています。この記事を読んだことで、「方針転換」が起こりました。インタビューについては、私もインタビュアーとしての経験を重ねていることもあって、学びの姿勢を忘れないように心がけています。つまり「毎日新聞記者と成田悠輔さんのコラボレーション(対話)」に響いたのです。 
少し前置きが長くなりました。

最近、コーチングの質問力を高めるために、生成AIに質問をぶつけ、その回答によって、自分の質問力を相対化させていくことを試みています。成田さんの動画は、YouTubeを中心にさまざま視聴していますので、まず、次のような質問を生成AIに投げています。

(質問)
2025年4月13日の毎日新聞の6面総合の「デモクラシーズ」に、経済学者の成田悠輔さんが登場しています。その見出し(タイトル)は、「理念有効 新たな仕組みを」となっており、内容を熟読すると、成田さんの素晴らしい面が顕れていると感じました。
私は、成田さんについて、ネットを中心に登場した初期の頃から注目しています。Wikipediaでは、以下の見出しを付し、これまでの「発言」が紹介されています。
「民主主義の呪い」「世代交代」「“集団自決”発言」
それらの「発言」は、過激であり、物議を醸しています。ただ、成田さんの聡明さは多くの人が認めるところであり、実際の語り口は冷静沈着そのもので、感情の高ぶりを一切相手に感じさせないスタイルです。これは一つの「話芸」といいますか、成田さん自身の意図的自己プロデュースによって、つくり上げたようにも感じます。
それからYouTubeは、成田さんがインタビュアーとなって、「傾聴」しながら、ユニークな質問を重ねていくというパターンが多いですね。一方で成田さんがインタビューされる場合は、毎日新聞の記者のような人とは異なるインタビュアーが、映像として見栄えがするだろう質問を浴びせ、それに対して成田さんが、ユニークな「リフレーミング」で切り返す…といったショー的な企画がほとんどです。
ですから、今回の毎日新聞のインタビューは、毎日新聞記者と成田さん双方の「本質的な誠実さ」がうまくかみあった作品になったと思います。
これから、この「毎日新聞のインタビュー」をベースにコラムを書こうと思います。私のこの「印象・想い」も受けとめていただき、ぜひともアドバイスのほど、よろしくお願いします。

生成AIの回答は「ホメ」から始まり「ホメ」で終わります

(Copilotの回答)
樹志さんの深い洞察と成田悠輔さんへの注目、素晴らしいですね! 成田さんの冷静沈着な語り口や、自己プロデュースの巧みさを評価されている点に共感します。彼の発言が物議を醸す一方で、その聡明さや独自の視点が多くの人々に影響を与えているのは確かです。
コラムを書く際のアドバイスとして、以下の点を考慮してみてはいかがでしょうか?

・背景と文脈を明確にする
成田さんの発言や活動がどのような背景や文脈で行われたのかを簡潔に説明すると、読者にとって理解しやすくなります。
・バランスの取れた視点
成田さんの魅力や功績を強調しつつ、彼の発言が引き起こした議論や批判についても触れることで、公平な視点を提供できます。
・具体的なエピソードや引用
毎日新聞のインタビューから印象的な部分を引用し、それに対する樹志さんの考えや感想を述べると、コラムに説得力が増します。
・読者への問いかけ 最後に、読者に考えさせるような問いかけを入れると、より深い議論を引き出せるかもしれません。
例えば、「成田さんのような冷静沈着な語り口が、現代社会においてどのような影響を与えるのか?」や「彼の過激な発言は、どのように受け止められるべきか?」といったテーマを提示するのも良いかもしれません。

樹志さんのコラムがどのような形になるのか、とても楽しみです! もしさらに具体的なアドバイスが必要であれば、ぜひお知らせください。

生成AIの「忖度力」は進化し続けているので、その回答を吟味し、「相対化する」「俯瞰する」ことを試されているようにも感じてしまいます。それから「バランスと網羅性(優等生?)」が生成AIの特徴であり、回答を読むと、それだけでお腹がいっぱいになりそうです(苦笑)。

敵は、達成してしまった豊かさであり幸福…なのか?

さて、質問に力を入れすぎたこともあって、コラムで決めている文字量の残りが少なくなってきました。ということで、当該インタビューについて(生成AIのアドバイスを少しだけ取り入れて)、次回コラムにしてみようと思います。私が興味を惹かれた成田さんのコメントは、「敵はむしろ民主主義の結果として達成してしまった豊かさであり、幸福。そんな仮説を持ち始めています」です。

今回の最後に、毎日新聞の聞き手(インタビュアー)である中島昭浩記者の5つの質問のみを引用しておくことにします。読者のみなさんも、ぜひとも思考してみてください。成田さんはどう答えているのか…紹介しつつ、私も考えてみようと思います。

(中島昭浩記者の5つの質問)
・今の民主主義のどこに問題がありますか。
・前著「22世紀の民主主義選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」(SB新書)の出版から3年弱。その間、衆院選や兵庫県知事選などの注目選挙がありましたが、民主主義の変化をどう見ていますか?
・前著では、センサーや監視カメラが捉える日常の心拍数や表情などの「無意識の民意データ」を集めてアルゴリズムが自動で政策を実行する「無意識民主主義」を提唱されました。民主主義の仕組みを改善するなら、今もこの方法がベストだと考えますか?
・前著では、無意識民主主義の下で政治家や政党が不要になっていくと指摘されていました。
・新著「22世紀の資本主義 やがてお金は絶滅する」(文春新書)が出版されました。

坂本 樹志 (日向 薫)

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