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星野リゾート磐梯山温泉ホテルの「温もりのアクティビティ」、森林貴彦監督の「待つコーチング」、そして「極少移民国でなくなる日本の未来」を語り合う1on1ミーティングです!

──甲子園では選手たちの自由な髪形が注目された。
「いまだにそんなことが話題になるのかと残念に思う一方、これを入り口に(変化への)議論が進めばそれでいい、と思った。問題は髪形そのものより(無思慮に前例に従う)思考停止、旧態依然、上意下達の部分。高校野球はこういうものだという枠を誰かがつくり、枠の中でずっとやってきた。今年の優勝で、一石を投じることはできたかなと思う」
(日本経済新聞11月12日2面「直言~たかが髪形 されど髪形~」より引用)

アイスブレイクは「星野リゾート磐梯山温泉ホテル」です!

心理学を学びコーチングの資格を有する新進気鋭の若手A課長と、部長職を長く経験し、定年再雇用でA課長のチームに配属された実践派のSさんとによる、2023年46回目の1on1ミーティングです。

(A課長)
Sさん、寒くなりましたね。今年は秋がなかった。

(Sさん)
本当です。実は土日に、星野リゾートの磐梯山温泉ホテルに行ってきました。長女夫妻が「ふるさと納税だから」と、言ってくれているので、まあ「遠慮しつつも…」招待を受けました(笑)
日曜日には山越えして大内宿を訪れたのですが、雪でした。気温は1度まで下がったので驚きです。いや~寒かった。ネギまるごと1本を箸代わりで食べる、温かい「ネギ蕎麦」が身体に沁みましたね。おいしかった。

(A課長)
いいなあ~ お孫さんも一緒ですか?

(Sさん)
ええ。ホテル内のアクティビティである「小原庄助さん」を、宿泊客20人くらいと一緒に踊ったのですが、はしゃぎまくっていました。

星野リゾートの“肝”はスタッフによる温もりのアクティビティ!

(A課長)
星野リゾートらしさですね。日本の新しいホテル文化を星野リゾートは次々と提案している。現在は、日本におけるホテル業界の巨人といえる存在だ。ホスピタリティは群を抜いている。

(Sさん)
実は、長女が中学生くらいのころ、このホテルに連れて行っています。今回は長女に任せっきりで、どこのホテルかも認識しないで向かったのですが、ホテルが見えてきて、「ここかあ…」と気づいたんです。長女はまったく忘れていて、星野リゾートということでチョイスした、と言っています。
星野リゾートに変わった経緯に興味がわいて、チャットGPTで調べてみました。今出しますね…

磐梯山温泉ホテルは、星野リゾートの傘下に入る前は、磐梯リゾート開発株式会社が経営していました。この会社は、1992年にリゾート法に基づいて磐梯山温泉ホテルとスキー場を開業しましたが、2002年に経営破綻しました。その後、2003年に星野リゾートがスポンサーとなり、ホテルやスキー場の施設を改善し、黒字経営に転じました。2006年には、星野リゾートが磐梯リゾート開発株式会社の全株式を取得し、完全子会社化しました。これにより、磐梯山温泉ホテルは星野リゾートの一員となりました。

(A課長)
星野リゾートは再生請負人としても有名です。今日の1on1も、なかなかいいカンジのアイスブレイクから始まりました(笑)

(Sさん)
いやあ、偶然と言うか奇縁と言うか、不思議を感じます。
さて、1on1の定番テーマとなっている『直言』の11月5日は、甲子園で優勝した慶應義塾高の森林貴彦野球部監督のインタビューでした。タイトルは「たかが髪形 されど髪形」。見出しは、「コツは、全力で頑張るな」「教育現場で無力を痛感」でしたね。

日経新聞『直言』に森林貴彦・慶応義塾高校野球部監督が登場!

(A課長)
内容は「コーチングそのもの」です。

(Sさん)
私も実感しました。次の言葉がまさにそうだ。

エラーをした野手や失点した投手が、取り返そうと思うのもよくない。それで取り返せるなら、そんな簡単なことはない。過去は切り捨て、未来に向いて今やれることをやる。練習試合では反省もするが、公式戦で過ぎたことを引きずっていいことはない。

(A課長)
森林先生は、慶応幼稚舎の教諭でもあるんですね。「無力感」を語る森林先生は、小学3年生の真実を体験している(笑)

高校で完成する必要はなく、数年後にいい選手になってくれたらいい、という気持ちでいる。先生(慶応義塾幼稚舎教諭)として小学3年生を教えているが、無力を痛感するばかり。漢字、筆算、九九……。できたかなと思った次の日に子どもはできなくなる。一方、教えたことのないことを、いつのまにかできるようになっている。僕がいる意味があるのかな、と日々自問自答する。忍耐強く(成長)を待つ点で、野球の指導者としてもいいトレーニングになっている。

森林監督は悩みつつ「待つ」コーチングスタイルを確立された!

(Sさん)
「待つ」…すごく大切なことですよ。
さて、『直言』はこのあたりにしておきましょうか。Aさん、何か別テーマはありませんか?

(A課長)
ありがとうございます。Sさんと語りたいテーマを見つけています。9日木曜日の日経新聞15面「ビジネス1」にあった、「AIが同時通訳 ポケトーク、1~2秒変換」です。

(Sさん)
木曜日の日経新聞「ビジネス1」ですか? う~ん、その記事はスルーしてしまった。

(A課長)
実は、その記事も『直言』からの連想です。開成中学・高校の野水勉校長へのインタビューを、Sさんと語り合いましたが、日経新聞の視点は、「国際化が迫られているにもかかわらず、多くの日本人が英語にアレルギーを感じているのは、英語教育の在り方に問題がある」でした。
そのときSさんは、こう言った…

日経新聞も野水校長も「日本的だなぁ~」と感じたんです。つまり「外国語の習得」を「勉強」の視点で捉えているからです。「まじめだなぁ~」という思いです。

(Sさん)
ああ、言いましたね。

(A課長)
Sさんは、お孫さんが4歳半のときから、フィリピンの英語の先生とのリモートを通じて、毎日30分、楽しく英語を話しているうちに、英語がまあまあ話せるようになったことを話してくれました。

(Sさん)
ええ、今小学1年ですが、英検の5級を取っています。「2年生になったら4級を取りたい!」と意欲的です(笑)

(A課長)
私はそのとき「すごい!」と、Sさんに言いましたが、その感じ方は「ちょっと違うかな…」と、振り返っています。
中学のとき、私にはマイクというアメリカ人の友達ができたんです。現在はアメリカに戻っていますが、今もZoomで情報交換する仲です。お父さんが仕事で日本に駐在していて、“たまたま”中学が一緒だったんですね。そして、もう一つ“たまたま”ですが、席が私の隣でしたから、彼とコミュニケーションするうちに、そこそこ話せるようになりました。

A課長が英語を修得できたのは“勉強”ではなかった!?

(Sさん)
その話ははじめてだ。Aさんが英語を話せる理由が解明できた(笑)

(A課長)
ええ、まあ…(笑)
おかげで、英語が得意科目になって「今に至る」という訳です。無料の家庭教師のいる環境でしたね。Sさんのお孫さんの場合は、その環境をお嬢さんがつくった。私と比べて、とても早いタイミングですが、お孫さんにとっては、“たまたま”生じた環境です。4歳半ですから、その歳だと、かえって「勉強」と受けとめていないと思います。
そしてSさんは、11月1日の1on1で、ポケトークを話題にしています。

日本の将来を私はあまり心配していません。ポケトークもあるし、生成AIもどんどん進歩しています。私は「翻訳の専門家」が、最も早く廃れるというか、なくなる職業の筆頭だと思っています。ユーチューバーや、TikTokなどによって、Z世代の若者は、表現することの楽しみ・喜びを体感しています。Z世代は、「含羞」とは無縁の世界を生きている。Aさんの世代であるミレニアム世代も、もうそうなっているんじゃないですか?

(Sさん)
それは、私の英語コンプレックスが言わせたんですよ。自分の思いを若者に投影している(苦笑)

(A課長)
いえ、Sさんは本質を語っていると思います。9日の木曜日の日経の記事は、次の言葉から始まります。

ポケトーク(東京・港)は人工知能(AI)が同時通訳並みの速さで会話を訳すネットサービスを11月中に始める。タブレットやスマートフォンなどで会話を聞き取り、後を追いかけて訳文を画面表示する。従来は1つの会話が終わるごとに訳していたが、会話を止めずテンポ良く会話できるようになる。観光施設での外国語応対といったインバウンド(訪日外国人客)向け、外国人との会議などの需要を見込む。

人による通訳・翻訳は、AIにより滅びゆく運命を辿っている…?

(Sさん)
なるほど… 嬉しい進化だ。Aさんのように英語にコンプレックスを持たない人も増えてきましたが、圧倒的多数の日本人は英語にアレルギーをもっている。そもそも日本国内に居住している外国人は少ないので、日本で暮らす分には、英語なり他の外国語を話そう、という動機が生じない、というのもあると思います。

(A課長)
Sさんのその視点に同感です。このポケトークの記事を読むうちに、「インバウンドの旅行者は増えているけど、そもそも日本に居住している外国人はどれくらいなのだろう?」、と疑問を感じたので、調べてみました。「法務省」のデータを見つけています。

これによると、令和4年の外国人は307万人で、人口の2.46%です。内訳はトップが中国の76.1万人、以下、ベトナム48.9万人、韓国41.1万人、フィリピン29.8万人、ブラジル20.9万人、ネパール13.9万人… ここまでの国が10万人以上です。

(Sさん)
欧米の国が出てきませんね。

(A課長)
そうなんですよ。インドネシアの9.8万人の次に、やっと米国の6.0万人が登場します。表は20位の国までですが、米国に続くのが19位の英国1.9万人です。
改めて、マイクの存在は希少価値の環境だったことが実感できました。

(Sさん)
本当ですね。「データは語る」じゃないですけど、日本人は日常生活において英語は必要としない。

英語不要の日本は英語教育にとって無理筋の極まる環境!

(A課長)
ただし、ビジネスにおいて日本はグローバル化していますから、世界言語でもある英語は必須といえます。ですから、このギャップがコンプレックスを生み出すわけです。
もう一つ調べています。「移民人口比率のランキング」です。2019年の国連統計です。

100%の国が存在しているのに驚かされますが、それが「バチカン」であることを知って、「なるほど…」と合点しました。2位は87.8%のアラブ首長国連邦、3位がカタールの78.7%です。G7は、46位のカナダが21.2%、以下、63位ドイツ15.7%、65位米国15.4%、70位英国14.1%、76位フランス12.8%、91位イタリア10.3%です。

(Sさん)
そういえば、中国駐在の4年間、副総経理で私のバディだったWさんは、カナダに住む中国人男性と、当時スカイプで知り合い、結婚してカナダのモントリオールに住んでいる。「カナダは私たち中国人がとても多いので、安心して住むことが出来ます」と言っていました。

(A課長)
なるほど… 11日土曜日のDeep Insightは、国際経済・金融・貿易に造詣の深い、西村博之本社コメンテーターのOpinionでした。テーマは移民に関することで、カナダのことが書かれていたと思います。共有しましょう。

メキシコ国境をまたぐ大量の不法移民がいない点は大きな違いだ。民間が求める人材を優先して迎えるので「職を奪われる」との反発も起きにくい。政党や国民に移民歓迎の前提があるため制度をこまめに改善できる強みもある。

(Sさん)
グラフが3つありますね。上から「カナダの移民増は経済優先で歴史的ベースに」「インド・中国の移民が際立つ」「カナダは人口増も経済成長も優等生」とある。

(A課長)
ええ、でも「落とし穴」という表現で、記事はバランスをとっています。

だが、そこに落とし穴もあるという。ひとつは「ある集団の存在感が際立ち反感を招く」可能性だ。さらに同種の人々が固まる結果、「価値観が先鋭化し、宗教対立などの摩擦を生む恐れもある」。

(Sさん)
カナダの移民率はG7トップの21.2%、GDPで日本を抜いたとされるドイツも、米国より高い15.7%だ。日本は当然下の方だと思うけど… 167位の1.97%ですね。う~ん…低すぎる。

世界167位の極少移民国だからこそ真剣に「移民」を考えたい!

(A課長)
日本の識者とされる人は、西村コメンテーターがバランスをとって語る「移民が増える懸念」を主として取り上げる傾向があると思います。

(Sさん)
そこですよね。移民大国のカナダとかと比べて、移民極少国の日本の移民問題へと敷衍していくのは無理がありますよ。

(A課長)
そういえば、年初の1on1で川口市の芝園団地をSさんは話題にしています。「日経新聞が2023年の大テーマとして“移民”を取り上げることを宣言した」との解釈を、Sさんは熱く語った!
Sさんのコメントをメモっていますので…

藤井彰夫解説委員長による2023年の序曲は12月19日にありました。外国籍の人との共生に関する記事が同じ日の日経社会面にあります。気になる記事だったのでスクラップしていたのですが、不思議なつながりを感じます。アーカイブを見てみましょうか?

「風紋」というコーナーで、「中国出身者と共生探る芝園団地」です。大きな見出しで「日本社会の希薄化も問う」とあります。次の言葉から始まります。ごみの投げ捨て、夜中の騒音、香辛料の強いにおい……。入居者の半数以上が中国の出身者だという埼玉県川口市の「芝園団地」はかつて、言葉の壁や生活習慣の違いによるトラブルが相次いだ。「チャイナ団地」と呼ばれたこともある。

京浜東北線の蕨駅の少し北側に壮大なマンション群が姿を現します。そこが芝園団地です。

Wikipediaには、こうあります。

2020年1月1日現在、芝園町には、2,976世帯、5,058人が居住している。そのうち、外国人人口は、2,881人(1,586世帯)である(『統計かわぐちの人口』川口市)。すなわち、芝園町の総人口の57.0%は外国人であり、そのほとんどは芝園団地に居住する華人(中国人)である。

外国人比率が日本一高い芝園町は共生があたりまえの環境に!

(Sさん)
一つの行政単位で、過半を外国人で占めるところって、芝園町以外にあるのかな?
チャットGPTに訊いてみましょうか?

芝園町の外国人比率は、令和2年国勢調査の結果によると、50.1%でした。これは、市区町村別の外国人比率の中で最も高い値です。一つの行政単位で5割を超えているところは、芝園町の他にはありません。ただし、外国人比率が4割を超えているところは、東京都江東区の青海2丁目(75.1%)、埼玉県蕨市の中央1丁目(47.9%)、東京都港区の愛宕2丁目(46.8%)などがあります。これらの地域には、留学生や外国人研究者のための施設や、タワーマンションなどがあることが外国人比率の高さに影響していると考えられます。

市区町村単位でなくなると、東京都江東区の青海2丁目が75.1%、というのも凄いですね。「東京都江東区の青海2丁目 外国人比率」で、ググってみましょうか。「NEWSポストセブン」が面白そうだ。

人口に占める外国人比率は江東区青海2丁目が75.1%で突出するが、これは留学生や外国人研究者らが暮らす東京国際交流館があるため。港区愛宕2丁目や赤坂1丁目、六本木周辺などの比率が高いのは、タワマンに住む「上流外国人」が多いからだろう。
注目すべきは、若い世代の外国人の比率が局所的に高まっていることだ。

青海2丁目外国人比率75%の理由は「東京国際交流館」にあり!

(A課長)
「上流外国人」とは…なんともですね(笑)
東京国際交流館」は初めて耳にします。これもググってみましょう…

(Sさん)
グーグルマップを見ているんですが、お台場のテレコムセンターのところですね。とても狭いエリアだ。その居住区が「東京国際交流館」ということか… 解説を読むと、住む人の75%が外国人と言うのも理解できる。

平成31年の住民基本台帳によると、青海2丁目は814世帯で1029人が住んでいます。男性が599人、女性が430人です。ほとんどすべてが、東京国際交流館に住む人のようです。
「NEWSポストセブン」の続きは…

20歳前後に限ると比率はさらに高まる。2018年の東京23区の新成人約8万3000人のうち、外国人は約1万800人で8人に1人。中でも新宿区は新成人の45.8%が外国人で、成人式のくす玉には日本語のほかにハングルと英語を併記したという。豊島区も新成人の38.3%を外国人が占めた。局所的にはさらに顕著で、大久保1丁目は20歳の87%、池袋2丁目は79%が外国人である。

私は、ときどき新大久保に行って、エスニックな環境に浸ります。麻辣湯が格別です。

日本で新成人を迎える外国の若者がどんどん増えている!

(A課長)
Sさん、マクロ的には日本に住む外国人は世界の167位と極少ですが、視点をうんと拡大していくと、さまざまなことが見えてきますね。5年後10年後は、日本の姿は大きく変わっているような気がしてきました。

(Sさん)
ええ、その5年後10年後は、英語コンプレックスもなくなっているかもしれませんね。名実ともに日本のグローバル化の到来です。
コーチングは未来志向です。日本の未来を信じたいと思います。

(A課長)
今日も密度濃い1on1ミーティングとなりました。一人と違って、対話になると発想がどんどん広がっていきます。Sさん、ケミストリーをどんどん起こしていきましょう!

坂本 樹志 (日向 薫)

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