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GG佐藤さんが株式会社コーチビジネス研究所に来社!―「廣器会 熱血講演」実況中継(その3)です!

開催日時:2024年6月13日(木)18:30~20:00(懇親会 20:00~22:00)
開催場所:株式会社コーチビジネス研究所 飯田橋セミナールーム
参加人数:14名

「謙譲の美徳」と「思考の癖」を紐解くGG佐藤さん!

GG佐藤さん(以降、佐藤さんと呼称させていただきます)をお招きしてのシリーズ企画・「熱血講演」実況中継も今回が最後となりました。早速、前回の続きからスタートすることにしましょう。 

ぜひですね、理想の自分に立ち続けて、意思決定をしてみてください。そこに立ち続けてやっていくと、むこうから望んでいる現実が近づいてきます。これ、間違いないです!

そして佐藤さんは、次の言葉を私たちに投げかけます。

ここで、少しシェア入れたいんですけど……
我こそはと思う方は、前に出てきていただいて1分間くらい、皆さんにシェアしていただきたいと思います。いかがですか?
ここまで感じたことでもいいですし、自分の一番話しやすいこと、趣味でも仕事の話でもいいです。「自分のことを知ってもらう」と捉えていただき、ぜひ前に来て、1分間くらいシェアをお願いします。
手を挙げていただいた方1名を指名してやってみようと思います。どうでしょう!?

ところが……手を挙げたのは一人、高〇さんだけでした。高〇さんは周りを見て、少し戸惑った表情を浮かべます。

あれっ? 手が挙がりませんね。
もう一回ききます。(大きな声で)「我こそは前に出て1分間シェアしてもいいよ!」と思う方、ぜひ手を挙げてください。どうぞっ!
(会場 : くすくす笑いが広がっていく…)

おっ、「キターーーー!」 はい、しっかり挙げてください。指名しますんで。1名だけにします。すいません、こんなに挙げていただいているんですけど…
一番最初に手を挙げてくれましたので、高〇さん! いいですか?(会場 : 拍手)

高〇さんにしか見えない景色がきっとある!

(高〇さん)
絶対みんな挙げると思いました。なぜなんでしょうね?(会場 : 微妙な笑いが…)
(佐藤さん)
ちょっといいですか? 僕が言わせていただいても…
(高〇さん)
はい。
(佐藤さん)
今、手を挙げた方と、手を挙げなかった方がいます。行動した方と、行動していない方がいました。ここに意味はないです。ここに来たからって、人生変わるわけじゃない…そう意味づけすることもできますから。
ただ、この行動がもし、人生を分けているとしたら……
(間)
成功するために、たったこれだけのことが、違いとして分けているとしたら、どうでしょう…?
(長めの間)
高〇さんにしか見えない景色が、きっとあると思うんですね。
(高〇さん)
ええ、あります。
(佐藤さん)
高〇さん、いきなり手を挙げられましたよね。どういう気持ちで手を挙げました? みなさんの学びになると思うので、教えていただけますか?
(高〇さん)
はい。まず、ここまでの話を伺っていて、(皆さんが)手を挙げないはずはないだろう、と思ったんです。なので、自然に手が挙がりました。ただ、どこか躊躇している自分もいました。普段の高〇□△だと、必ず人に譲るんです。それが僕なんで…でも、ここまでの話を伺って、手を挙げないわけにはいかない。じゃあ、普段の自分を殺してでも手を挙げるか…それくらいの我儘は許してもらおう、って思いました。
(佐藤さん)
普段、何で譲るんですか?
(高〇さん)
え~っと、そうですね。僕はほかのところで経験すればいい。他の人がこの経験を手にしてくれればいい、というふうにいつも思うんです。
(佐藤さん)
うん、うん…
(高〇さん)
譲る癖があるんです。
(佐藤さん)
譲る癖ですか?
(高〇さん)
必ず譲ってます。
(佐藤さん)
ありがとうございます。ちょっといいですか?

ここで佐藤さんは、最初に手を挙げなかった人の心の内を類推し、面白おかしく言葉にされます。会場から笑いが起こります。

安心・安全の場から一歩踏み出す勇気を!

(佐藤)
これが皆さんの思考の癖なんです。普段からの…過去から来る意思決定というのは、こういうことなんです。普段も現場ではこの癖が出ていると思うんです。
で、「未来を何か一歩でも変えたいな」と思うんだったら、一歩踏み出す勇気。「違う世界に行きたいんだ」と思ったら、安心・安全の場にいるんじゃなくて、一歩を踏み出す。これをしてみたらどうかな…そう思うんです。

行動した人も、行動していない人も、成功者も、成功していない人も、感情は実は一緒なんですよ。「できるかな?」「大丈夫かな?」「失敗したらどうしよう…」、そういう気持ちありますよね。譲っちゃう…これも一緒なんですよ。
でも、「やるっ!」て、決めた人にしか手に入れられないモノがあると思うんです。(間)
ぜひ、このあたりのことを感じていただきたいな、と思って、無理やりのワークをやらせてもらいました。(会場 : 笑)
さあ、高〇さん。1分やりましょう!
(高〇さん)
いやいや… (会場大笑い)
(佐藤さん)
何か、どうぞ、お願いします!
(高〇さん)
はい! はい……

襟を正す高〇さんです。

すべての人が幸せとなるような世の中に……

(高〇さん)
勇気を与えていただきありがとうございます。えーっ…僕、いろんな人のお話を伺いながら、あるいはいろんな本を読みながら、常に自分のことに当てはめて、聴いたり読んだりする癖があります。今日もそうでした。
でも、その勢いが、今日はものすごく強かったんです。僕は「あっ、自分の進んでいる道が間違っていないな」、ということを確かめながら、今日佐藤さんのお話を伺うことが出来ました、はい。

一つだけ皆さんに宣言させていただきたいのは…
「私は、私の仲間と共に、数年内に、社会に良い会社として広め続けて、そしてすべての人が幸せになるような世の中に……しているでしょうし、それをやっている私と、私の仲間たちは、いちば~ん幸せな人生を送っている。そうなっていく…この未来が見えました!」
(佐藤さん)
ありがとうございます。素晴らしい!

会場から「カッコイイ―!」という大きな声と共に盛大な拍手が轟きます。

きっと迷う瞬間、いっぱいあると思うんですよ。やろうかな、やめようかな……
そこでは、ドキドキする方を選んでください。ドキドキする方に、きっと成長の芽があると思います。

ワクワクすることはそれほどないですよね。ですから、ドキドキした時、そのドキドキを選んでください。そこに成長が見出せるんじゃないか、と思っています。
ではここで、横の方と、このあたりのことをシェアしていただきたいと思います。

GG佐藤さんの講演は「双方向」

佐藤さんは、このように時おりワークを挟みます。「廣器会」は経営者の集まりです。経営者とは、自社の方向性について考え続ける人たちです。常に情報を求め、それを取り込もうと、貪欲に生きています。そして「何か」に響いた場合、そのインスパイアした内容を話したくなる!(経営者はおしゃべりの人が多い…笑)

絶妙のタイミングでした。2~3人がグループになり、活発な意見交換が行われます。佐藤さんの講演は「双方向」です。
そして話題は、北京オリンピック、そしてワールドベースボールクラシック(WBC)に移ります。

金メダル以外要らないんだ、と星野監督が豪語して、北京に乗り込んでいきました。2008年です。ここが私の人生の転機でした。映像があるんです……

当時、日本国民のほとんどが目にした佐藤さんの「世紀のエラー」を解説する動画です。その落球シーンが映し出された瞬間、「ええっ?」という、誰かの声が聞こえてきました。声の主は、佐藤さんの目の前に座っているN野さんでした(前回の実況中継で、佐藤さんはそのN野さんに語りかけています)。N野さんは続けて、「面白過ぎる~」と、言ってしまいます(会場もつられて大笑い)。
さて、佐藤さんとN野さんの、ここからのやりとりを再現してみましょう。

「はじめて視たの?」
「自分で視ていて悔しくなりました。悔しかったから…」
「これ、現実に起きたんですよ…」
「ご本人だと、どれだけ悔しかったか…」
「今でこそ笑えますけどね」
「いえ、ごめんなさい。笑ってないです!」
「ええっ?って、言いましたよね(笑)」
「言いましたけど、だから…笑ってないです!」

言葉だけ切り取ると、少し緊張感が漂っているように感じられるかもしれませんが、会場は、楽しさ一杯の雰囲気で推移しています。佐藤さんの茶目っ気と優しさに、包まれてしまいまいしたから。
ここからが、いよいよ今回の講演のフィナーレです。佐藤さんの言葉を再現させていただきます。

だからこの当時、相当な人数の国民が「ええっ?」って言ったと思いますよ。これが実際の次の日の新聞です。「永久戦犯」って書かれましたからね。
1面の全面です。当時、メディアがまだ誹謗中傷している時代だったんですよ。悔しかったですよ。辛かった……
(会場 : うんうん…)

試合が終わった後、妻に「死にたい」って、メールを送ったのも事実です……
消えてなくなりたかった。申し訳なさ過ぎて、この世の中から……
何とか取り返そうとしたんですけどね。ただ、何かが狂い始めると、坂道を転がり落ちるような人生になってしまいました。

WBCの栗山監督は「目的」を熱く語った!

そして、戦力外通告です。考えました、オリンピックのことも……
北京オリンピックでは、「なぜチームが一つになれなかったのかなあ」とか、「準決勝で負けた時に、どうして心が切れちゃったのかなあ」って、考えたんですよ。
で、思ったことが一つあるんです。

星野監督が言っていた「金メダル以外はいらないんだ」、という言葉です。
じゃあ、「何のために金メダルを獲るのか?」「その目的は?」「大義名分は?」「私たちの存在意義は何なのか?」
このメッセージ! いいとか悪いとかではなくて…それが無かったんですよ。 
(会場 : う~ん…)
国を背負っていたからこそ、「目的の大切さ」をすごく感じました。

昨年のWBCで栗山監督は、もう負けられない準準決勝のイタリア戦の前にこう言っています。
「私の価値観は誰かのためにやった時、頑張れる。大人にも子供にも元気勇気希望。何より“感動”を届けることが出来るのならば、侍ジャパンとしての存在意義がある。だからもう負けられない。世界一を目指す!」 
(会場 : う~ん…)
目的のところが、しっかりメッセージされてました。

ライオンズの後輩である源田選手も、同じようなことを言ってました。
「もちろん世界一を目指していました。ただ、世界一というのは相手のあること。どうなるかわからない。だから、そこに焦点を当てていない。自分たちができること。最高のチームをつくる。そういう中で、一人でも多くの人に“感動”を届けよう! じゃあ、届けるためにどうするか…『どんなときも全力でプレーしようぜ!』ってみんなで共有した。その結果、世界一に、な・れ・ま・し・た」…そう言ってました。
それをもっとも体現したのがヌートバ―だった。
(会場 : 「なるほど」「そうなんだ…」)

「目的」は「目標達成」の一番の近道!

侍ジャパンが、目的を遂げる取り組みこそが、目標達成の一番の近道だということを教えてくれたような気がします。目標と目的の違いです。私、これを感じました。2つのチームを見て…

「目的!」なんです。何のためにその目標を達成するのか? 目標を達成することで、どんなに社会にいい影響を与えることができるのか?
どちらかというと、イメージの世界です。会社で言えば、「企業理念」「企業ビジョン」に当たるものです。「皆さんの会社の目的は何ですか…?」 訊かれたらどうでしょうか?

会社に「理念・ビジョン」があるように、個人にも、その人が大切にしている価値観、大切にしている「生きる目的」というものが、あるはずなんです。
こんなイメージです。ピラミッドの土台に「目的」って書いてありますけど…
「何のために、誰のために、なぜ自分自身がそうなる必要があるのか?」
「成功は何のためなのか?」
「何を目的に人生を生きるのか?」

ということです。

佐藤さんの心の中にはノムさんが宿っている!

ほとんどの人が目標から下ろして人生を生きてしまっています。
何でこんなことを考えるかと言うと、ノムさんの影響です。ノムさんは、「使命」という言葉を使ってました。
「金を残して三流、名を残して二流、人を残して一流」
「一人でも多く、社会に貢献できる人材を育てたい。これがワシの使命だ」

とよく言ってました。「じゃあ、お前たちの使命は何だ?」

15歳の僕らに問うてくるんです。当時「ポカ~ン」ですよ。「使命…?」
今はだんだんわかってきているような気がします。
大谷翔平! すごいじゃないですか……

ここから「大谷翔平選手がどうやって、大谷翔平選手になっていったのか…」について、佐藤さんは「花巻東高校は1時限の前に0時限と言うのがあるんです…」と、その原点を大谷選手の母校、花巻東高校に見出しています。「目的と目標」の違いについて、熱い語りが続きます(10分以上…)。

さて、3回シリーズでお届けしたGG佐藤さんの講演実況中継をそろそろ終える時間になりました。その最後の最後、1分間のメッセージを再現させていただき、熱き実況中継のフィナーレとさせていただきます。
佐藤さん、本当にありがとうございました!

人生のピークは常に未来にある!

ノムさんが亡くなった時、「ノムさんありがとう」と心の底から思いました。
GG佐藤が死んだとき一人でも多くの人に「ありがとう」と言ってもらえるような生き方をしたい、それが今の自分の生きる目的です。
野球のときが一番輝いていた、というのは悔しいです。
人生のピークは常に未来にあるんです。
ここにいらっしゃる全員は、この世に生まれた最高傑作です。我々は…この世に生まれた最高傑作!

人はいつでもどこからでも良くなれるんです。
なりたい自分に向かって、そして、必要とされる会社に向かって、突き進んでください。心から応援しています。
以上です。ありがとうございました!(会場 : 拍手は鳴りやまず……)

坂本 樹志 (日向 薫)

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