エグゼクティブ・コーチングのすべて(2019/09/23)

エグゼクティブ・コーチングとは、経営者や経営幹部などエグゼクティブに対してコーチングすることであり、これらのエグゼクティブに対してコーチングするコーチをエグゼクティブコーチと言います。

エグゼクティブ・コーチングが目指す姿は次の3点です。

エグゼクティブ・コーチングで目指す姿(目的)

1.最も人を幸せにする企業が、最も幸せになる「幸せ創造企業」をつくる

経営とは、「企業の社会的価値を向上させること」にあります。企業の活動を通して、社会に有益な商品やサービスを提供し、世の中に幸福をもたらすことです。言い換えれば、企業は、「人や社会を幸せにするために存在する」と言っていいでしょう。

「幸せ創造企業」が増えることにより、幸せの輪が広がり、より多くの人々が幸せになっていく,そんな社会を目指しています。

2.社員の力で最高のチームをつくる(エンパワーメント)

エンパワーメントとは、自律した社員が自ら考え自らの力で仕事を進めていける環境をつくろうとする取り組みです。社員の中で眠っている能力を引き出し、最大限に活用することを目指します。社員一人一人が仕事にも生活にも強い目的意識をもって取り組み、会社の仕組みや業務の進め方を改善し続ける原動力となります。会社の目指す方向性と自らの目標を高いレベルで融合させ、責任をもって行動するようになります。

3.エグゼクティブ自身の成長

エグゼクティブの皆さんに、より「すぐれた経営者」として成長して頂くことです。「すぐれた経営者」とは、第一級の経営プロフェッショナルとして、豊かな人間性と社会性を兼ね備えた経営者です。具体的には、次の3点を備えた経営者を目指します。

  • いかなる状況にあろうとも、適切な利益を確保し、企業を健全に維持・成長させる能力を持った経営者
  • 私利私欲を求めるのではなく、社員や社会全体の幸福に貢献することを真剣に考え、行動する経営者
  • 多くの人が自然に集まって、その人のリーダーシップに従って、それぞれがベストを尽くすような人間的魅力にあふれた経営者

エグゼクティブ・コーチングを始める前の確認事項(例)

  • 会社全体並びに部門別の業績推移とその予算対比など自社を取り巻く経営状況について、どのように認識しているか
  • 会社のビジョン、理念、ミッションは何か
  • 業界や競合他社の状況について、どのように認識しているか
  • 自社の強みや弱み、機会、脅威などについて、どのように認識しているか
  • 会社が抱える様々な課題とその対応策について、どのように考えているか
  • 役員および幹部社員をどのようにみているか
  • 役員、幹部、社員の人事評価システムとその運用はどうしているか
  • 社員のモチベーション、エンゲージメントはどうか
  • 社員の教育はどのように考えているか
  • 新製品開発、新規事業への取り組みや業務改善への取り組みはどうか

など

エグゼクティブ・コーチングの進め方

幹部社員に対して、エグゼクティブ・コーチングを進める場合(例)

  • 経営トップの方から会社の方向性、目指す人物像、幹部社員への期待などについてヒアリングさせて頂きます
  • コーチングの対象者となる幹部社員の皆さんに、現状の課題、コーチングで取り扱いたいテーマ、思考・行動特性などを記載して頂く「アセスメントシート」に記入して頂きます。
  • 対象者となる幹部社員と個別に面談し、コーチングの合意形成、コーチングで扱うテーマや達成したい目標などについてオリエンテーションをさせて頂きます。
  • 最終ゴール並びに経過目標の達成に向けて、セッション(会話)を進めていきます。
    セッションは通常6ヵ月~1年間にわたり継続して実施していきます。
    (期間、回数、時間等については、扱うテーマや各対象者の実情に応じて決めます)

エグゼクティブ・コーチングで取り扱うテーマ

エグゼクティブ・コーチングでは、会社経営に関することはもとより、経営者の個人的問題から社員、あるいは会社を取り巻く周囲の利害関係者に関することまで幅広いテーマを扱います。

多くの経営者は次のようなことで悩んでいます。これらの悩みに応えることができるのが、コーチングです。

経営者の悩み(例)

1.目の前の処理に追われ、重要課題への対応が遅れている

「やらなければいけないと思っているが、手がつけられていない」といった状況に陥ってしまっている。目の前の問題処理にばかり追われていると、将来の重要な課題への対応が遅れてしまい、タイミングを逃したり、危機的状況に陥ってしまいかねません。

2.仕事とプライベートのバランスが崩れ、健康状態に課題がある

経営者として自らの健康管理ができているかはとても重要です。仕事とプライベートとのバランスがとれているか、休暇は取れているか、家族関係はどうかなど、経営者の健康状態やプライベート面も重要なテーマになります。

3.相談できる相手がいない

日々様々な課題に追われているが、家族にも社員にも相談できず、自分の中に抱え込んでストレスになってしまっている。気楽に相談できる参謀的な役割の人がほしい。

4.理念やビジョンが形骸化して、社員に十分に浸透していない気がする

会社の理念やビジョンは掲げているものの形だけになってしまっていて、魂が入っていない、具体的な行動につながっていない。

5.せっかく社員を採用したのに、すぐに辞めてしまう。社員の定着率が悪い。

社員の離職率が高いというのは、「会社のビジョンがない」「この会社にいても成長する感じがしない」「上司が嫌だ」「社内の人間関係に我慢できない」「仕事がつまらない」
など様々な要因がありますが、人間関係に起因することが多い。

6.会社の方向性が見えない

変化の激しい今日、未来を見通すことが難しくなっています。現状維持では頭打ちになってしまう、なんとかしなければと思ってはいるがアイデアが浮かばない、ビジョンを再構築したい

7.自分で考えて行動する積極的・能動的な社員が少ない

「言われたことしかやらない」「自ら行動しようとしない」「自分で考えようとしない」
「一人一人オーナー意識を持って、自分で考え行動できる社員であってほしい」

8.任せられるリーダー、マネージャーが少ない

自分を補佐してくれるような経営感覚を持った右腕となるリーダーがいない。後継者となる人材がいない。部下を育てられるリーダー、マネージャーが不足している。

9.会社と社員が一体となった全社員経営を目指したい

社員一人一人がオーナー意識を持って働く全社員経営を目指したい。
会社の価値観と社員の価値観の調和を図り、ベクトル合わせをすることが必要です。

10. 急遽会社を引き継ぐことになり悩んでいる

先代の死や病気により、急遽会社を任せられることになったが、社員との関係性や会社経営のあり方について悩んでいる。

エグゼクティブ・コーチングの実際

エグゼクティブ・コーチングは、エグゼクティブに対してコーチングすることではありますが、会議運営のサポートから社員の教育まで、経営者の右腕となって会社全体の運営に関わることも多いのが現状です。

1.エグゼクティブとの個別コーチング

エグゼクティブと一対一で対面またはオンラインでコーチングを行います。
時間、回数、期間はテーマや状況によって異なります。1回90分、月1~2回、6ヵ月~1年契約の場合が多いですが、継続するケースが多く、10年以上という長期にわたる場合もあります。

2.エグゼクティブとのグループコーチング

経営幹部の皆さん4~6名を対象に、それぞれが抱えている課題についてグループでコーチングを行います。グループコーチングのメリットは他者の考え方・価値観に触れることができ、問題・課題の共有化につながります。

3.社員との個別orグループコーチング

経営者の考えや会社の目指す方向性と社員一人一人の考え、目指す方向、価値観との融合・調和を図ることを狙いとして、社員一人一人と面談し、経営者との橋渡しの役割を果たします。また社員間の人間関係改善や調和を目的にコーチングすることもあります。

4.会議運営サポート

せっかく会議の場がありながら、単なる報告会や指示命令の場に終わってしまっているケースが見られます。コーチングやファシリテーションの手法を使いながら効果的、効率的な会議運営をサポートします。

5.リーダー・マネージャーに対するコーチングマネジメント研修

後継者や次代を担うリーダー、マネージャーを対象に、リーダーとしてのあり方やコーチング型マネジメントについて研修します。

6.社内コーチの育成

社内へのコーチングの浸透を目指し、推進役となる社内コーチを育成します。

エグゼクティブ・コーチングの効果

コーチングへの誤解もあって、「自分にコーチなどいらない」と思っている方も多いですが、どんなに学んでも自分のことは意外と分からないのではないでしょうか?

日々、コーチとのやり取りの中で自分を磨いていく。これが飛躍的に、かつドラスチックに変えていく力になると信じています。

エグゼクティブコーチをつけることによって、自分の本心と向き合うことができ、精神的な安定感が生まれます。エグゼクティブコーチには守秘義務があり、社員や家族に話せないことも、安心して話すことができます。

激変する経営環境の中にあって、内向きに考えているだけでは生き残っていくことが難しい時代です。限られた期限の中で、様々な課題に即決していくには、ものごとを客観的かつ冷静に分析する能力が問われます。エグゼクティブコーチとの対話によって、その力はさらに増大します。

エグゼクティブコーチとの対話によって、一人では発見できなかった盲点に気づくことができます。エグゼクティブコーチとの対話によって、取り組むべき問題点や目標がより明確になり、目的により早く到達できるようになります。

エグゼクティブコーチは、経営者と社員の橋渡しの役割もします。組織内外の人間関係の改善とコミュニケーションの円滑化が図れます。スタッフや社員の隠れた才能を引き出す能力が身に付き、関係性も高まります。

将来の幹部候補にエクゼクティブコーチをつけることで、後継者の育成を図ることができ、人材の流出を防ぐことができます。

コーチングを全社員に実施することで、リーダーシップと人間的な魅力に溢れたリーダーやマネージャーが育ちます。そして一人一人が自立したオーナー意識を持った全員経営の実現ができます。

将来に対する危機意識、リスクマネジメントの観点からだけでなく、思考の枠を広げるうえでもエグゼクティブコーチをつけてみることをお勧めします。

優れたアスリートには皆コーチが付いているように、経営者一人一人にパートナーとなるコーチ(エグゼクティブコーチ)がいれば、安心して経営に専念することができます。

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