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コーチングのスキル編「承認のスキル」~相手を認めることから始まる~

「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」
これはマザー・テレサの有名な言葉です。

人間にとって、自分にまったく関心が持たれないことは、憎しみにも勝る苦痛です。
関心を持つということは、相手のことを認めるということです。

コーチングをする際の心得として、まずコーチ自身が自分のことを認め、クライアントのこともありのまま認める必要があります。

アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものであると説きましたが、人は成長すればするほど「自分を認めてほしい」という自我の欲求が芽生えてきます。

マズローの提唱した有名な「人間の欲求5段階理論」のピラミッドでは、

1番下の段は自分の命を維持するための「生理的欲求」、
2段目は自分の身を危険から護るための「安全の欲求」、
3段目は家庭や学校、会社、コミュニティなどの集団に受け入れられたいという「所属の欲求(社会的欲求)」となっています。
そして4段目が、他人から認められたいという「承認の欲求(尊厳欲求)」、
最も高い5段目が、あるべき自分になりたいという「自己実現の欲求」となっています。

コーチは、クライアントが自己実現の欲求に向かえるように、相手の所属の欲求や、承認の欲求を満たすような言動をすることが大切です。

といっても、難しく考える必要はありません。

「○○さん、こんにちは」
相手が部屋に入ってき瞬間、笑顔でこういうだけでも、相手の存在に気付いて認めていることになります。

一見当たり前のことのようですが、ポイントは相手の目を見て、相手の名前を呼びかけて挨拶をするということです。
それだけで、相手は瞬時に「この人は自分の存在を認めてくれている」と感じて安心します。

相手が気付いていないことも伝えてあげる

「なんで気付いてくれないの?!」

美容院で髪型を変えたのに、パートナーが全然気付いてくれないと不満を持つ女性の声をよく聞きますが、不満に感じるのは、髪型が変わったことにさえ気付けないということは、「いかに相手が自分のことに関心を持って見てくれていないか」という事実の表れだからです。

「あなたのことをちゃんと見ていますよ」ということを相手に伝えるには、この髪型の例のように明らかな見た目の変化はもちろん、相手さえ気付いていないことも伝えてあげるのがポイントです。

「今日はすごく目がきらきら輝いていますね。何かいいことがありました?」
「忙しくて寝てないといわれましたけど、とても顔色がよくてエネルギッシュな感じに見えますよ」

そんな風に、相手が自覚していないことをさり気なく伝えることで、
「あなたのことを見守っていますよ」
というメッセージを伝えることができます。

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