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『コンサルティング・コーチング(自立支援型コンサルティング)』自立支援型コンサルティングに求められるスキル・考え方

自立支援型コンサルティングに取り組むにあたって、必要な基本的な考え方やスキルについて紹介します。

考え方・心構え

自立支援型コンサルティングでの中小企業診断士(経営コンサルタント)の役割は、経営者に教える、指導するのではなく、経営者が自ら考え行動し成果を出すことを励まし支援することです。相手の経営者の可能性を信じ、100%受け止め、尊敬することから始まります。

経営者の関心はどこにあるのか、何を大事にし、どんな価値観を持っているのか、どんな世界を目指そうとしているのか、本質はどこにあるのか、常に経営者の視点で考えることが大切です。

中小企業診断士(経営コンサルタント)が問題や課題を解決するのではなく、経営者の想いを引き出し、経営者自身が課題を解決するのを支援します。他人からの素晴らしい提案や正しい指導より、自らが答えを導き出したほうが人はやる気が出て行動につながりやすいからです。自立支援型コンサルティングでは、経営者の心に寄り添い、想いを引き出すことで、行動を促します。

そのためには私たち中小企業診断士(経営コンサルタント)自身が、自分はどんな人間なのか、自分はどんな価値があるのか、自分には何がふさわしいのかを知ることから始まります。そして、自分とは異なる相手を受け入れる力、相手との対話を成立させる伝える力、相手の可能性を引き出す力が必要になります。

求められるスキル

経営診断や問題解決手法などは中小企業診断士(経営コンサルタント)が得意なところです。しかしながら自立支援型コンサルティングでは、経営者自身が自ら答えを導き出すことを支援します。経営者の本当の想いはどこにあるのか、発想を広げ、多角的な視点で考え、経営者が答えを導き出すのを助けます。さらに具体的な実行に移すところまでフォローします。そのためには、コンサルティングスキルだけでなく、コーチングスキルが必要です。

コーチングとは、一言で言えば、相手の気づきを引き出すことです。
コーチングのスキルはたくさんありますが、ここでは中小企業診断士にとって特に大事なポイントをお伝えします。
自立支援型コンサルティングでは、中小企業診断士(経営コンサルタント)が解決・提案するのではなく、経営者が自ら答えを導き出すのを支援します。そのためには、経営者の想いを引き出すスキルが必要になります。経営者が話しやすい雰囲気づくり、経営者にたくさん話してもらえるような姿勢が求められます。
そのための一つが積極的傾聴法です。経営者が語る表面的な言葉たけでなく、その心の奥に秘められた本当の想いを聴き取る力が必要です。私たちは誰かから相談を受けると、「解決してあげなければいけない」という気持ちが強く出てしまい、つい相手の想いを聴くことが疎かになってしまいがちです。特に中小企業診断士(経営コンサルタント)は、それが仕事であるという思い込みがあるのでなおさらです。
解決しようとすると、相手の話を聴けなくなり、自分の考えに相手を誘導してしまいがちなので注意が必要です。

次に質問力です。
あなたは自分が聞きたいことだけを聞いていませんか?
多くの中小企業診断士は、情報収集のための質問に終始しがちです。大切なことは、相手のための質問をすることです。相手のための質問とは、その質問をすることによって、相手の中に気づきが生まれ、行動変容につながるような質問です。

次にフィードバックです。
コーチングは基本的にアドバイスしません。もちろん必要な場合には、アドバイスや情報提供もしますが、アドバイスや提案をする時は、「私の考えを伝えてもいいですか?」と相手の了解をとってから伝えるようにします。
またフィードバックという形で、コーチから見えたこと、聞こえたこと、感じたことを相手の鏡のようになって、伝えてあげます。例えば、「今お話しを伺っているなかで、『でも』という言葉を5回言っていましたね。私には本気で社長がそれをやるように感じませんでした」というようにフィードバックします。フィードバックする時は、このように客観的事実と主観的認識を組み合わせて伝えてあげると効果的です。

自立支援型コンサルティングの実施には、コーチングの考え方やスキルが必要です。中小企業診断士(経営コンサルタント)がコーチングの考え方やスキルを身につけたら、経営者の大きな力になれると確信しています。
中小企業経営者一人一人にコンサルティング・コーチングができるコーチ(コンサルタント)がいる、そんな環境をつくることが私の夢です。

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