自己理解は、自分らしさを知ること(2017/04/23)

「自分のことは自分が一番よく判っている」と言い切る人、「自分のことがよく判らない」と考えている人、両方の見方ができる「自分」。
そして、その両方の見方も正解であり不正解でもある摩訶不思議な存在の「自分」概念。そんな自分を知る、「自己理解」について、今回は話を進めていきます。

自分の顔は直接触れることはできても、見ることはできない

「自分のことは自分がよく判る」と思う部分を顔で表現するとしたら、自分の手で触れることで、肌の感触や凹凸を理解することは、他人よりも自分自身が一番理解できる直接的な感覚です。

しかしながら、直接目で顔を見ることは難しく、視界に入るとしても鼻の一部分だけで、「鏡」や何かに映った自分を客観的視点で理解していることになります。

つまり、自分の外見を理解することさえも、何かを通して客観的に見なければならない部分があるということです。
もっと複雑な自分の内面を見ることは、自分を知る方法をきちんと知っておかなければ、全体を見渡すことも、内側を理解することも、輪郭がぼやけてしまうことにつながるのです。

自分から見える自分と、他人から見える自分は違う

例えば、同じ風景を数人で見ていたとしても、自分が意識して見ている部分と、他の人が見ている部分が違うことは、経験したことがあると思います。

例えば、同じ場所を写生しても、一人として同じ色や形で絵を書くことはまずありません。
それは、自分が気になる色や形、空間が、一人ひとり違うからです。
一人ひとりが、自分の感覚のフィルターを通して、同じ場所を見ているのです。

それは、人間関係でも同じことで、すごく礼儀を重んずる人から見たあなたは、「落ち着きがない」と見えるかもしれませんが、ルールよりも自由を大切にした人から見れば、「活発で行動的」と見えるかもしれません。
このように、同じあなたを見る他人のフィルターは、相手の価値観や考え方によって大きく変わるものなのです。

他人からみた「自分」を否定することや、逆に気にしすぎて「自分が判らない」になってしまう必要はなく、あなたという風景を見ているフィルターの違いだけの話です。
他のフィルターを通した時「そう見える自分もある」ことを受け止めることが、自己理解を深める一歩になるのです。

自己理解は自分らしさにつながる

自己理解を深めるには、自分の気質や性格だけでなく、道徳観や価値観、育った環境や風土、行動や態度などのパターンを知ることが必要になります。

例えば、関西と関東では味付けもせっかちさも違うように、人には育った環境によっても価値観や大切なものが変わってきます。
それは、関東が悪い、関西が悪いといったジャッジではなく、土地柄であり環境です。

自己理解を深める時にジャッジは必要なく、自分は何に対して怒ったり喜んだりするのか、大切にしているものは何か、ストレスがかかった時にどんな行動をとっているのかを考え整理していきます。

自分では顔の全体を見ることができないように、自己理解を深めるためには他人のフィードバッグが必要です。
自分はこう感じているけれど、人からはどう見えているのかを評価することなく違うフィルターを通して教えてもらうのです。

また、他人との違いを知ることも、自己理解につながります。
自分が見ている風景と、相手の見ている風景を重ねることで全体像に近づくように、相手になくて自分にあるもの、その逆の場合があることを理解し、互いを否定せずに受け止めることで、「自分らしさ」を明確にすることができるのです。

今ここに注意を向け、今の自分に気づくマインドフルネス(2017/04/17)

■マインドフルネスの語源と意味

Googleをはじめ、色々な研修やストレス軽減法として脚光を浴びている

「マインドフルネス」ですが、その語源は仏教用語の「サティ」の英訳だと言われています。

 

「サティ」というとオウム真理教事件が思い起こされる方にとっては、

印象が悪い言葉かもしれませんが、「サティ」は「気づき」とか「念」のこと。

つまり、「今」の「心」に気付くことが、「マインドフルネス」な状態だともいえるようです。

 

また、「mind」は「意識する、気を配る、心にとめる」ことであり、

ness」は、「性質や状態などを表す抽象名詞」です。

つまり、「mindfulness」は、「今まさに、気が付いている状態、意識していること」なのです。

 

■なぜ、「今に注意を向ける」のしょうか

あなたは、過去の経験や思い出に思いを馳せることや、

未来の不安や戸惑いに心を奪われることはありませんか?

 

人は、過去や未来のことに知らず知らずに意識を向けがちです。

過去の解決できない辛い気持ちに囚われ、

その気持ちが未来の不安につながってしまうことさえあります。

過去や不安に縛られ、「今」「この瞬間」を生きる自分に意識を向けにくいのです。

そのため、今、呼吸をしている自分、食べている自分、歩いている自分が無意識になり、

思考が過去や未来に囚われ分散し、確実に生きている今の自分が見えなくなるのです。

 

マインドフルネスは、「今、ここ」に心を置く=集中し、ありのままの自分に気付くことです。

つまり、「生きている自分の気持ち、身体の活動」に注意を向け、今を感じることです。

 

「今の自分」を意識できることで、過去や未来に囚われ不安定になっていた気持ちを

安定させることができますし、「あ、今こんなことが浮かんだ」「今、息を吐いた」

といった自分の今の変化に気が付くことで、自分に起こっている現象を客観視することができます。

 

過去の出来事に心が縛られていた自分が「今、息を吸う」、

未来の不安で押しつぶされそうになっていた自分が「今、筋肉を動かして息を吐き出している」のです。

今を意識し集中することが、確実に今を生き自分を感じ、自分を受け入れ、自分を信じることにつながります。

 

■マインドフルネス瞑想

マインドフルネスを身に付ける方法に、瞑想があります。

方法は、呼吸瞑想、歩く瞑想、食べる瞑想などが代表的です。

これは、仏教の瞑想法である「止観」にも通じる方法です。

瞑想の手順については割愛しますが、

自分の身体が「今、行っている動作」に意識を向け、瞑想中に他の情報-例えば、

過去の嫌な感覚や誰かの顔など―が頭に浮かんだとしても、

「浮かんだこと」事実を受け止め、

そのまままた自分の身体が「今、行っている動作」に意識を向け直します。

例えていうなら、漫画のコマワリのようなもので、

自分のセリフの吹き出しがあっても、

次のコマでは違う画面に変わっている感じのイメージです。

 

大切なことは、瞑想中に浮かんだ気持ちを否定も肯定もしないこと、

浮かんではいけないと考えないことです。

湧き出てくる心象風景や考えはそのままにして、

その画像や感情を追わないことが大切なのです。

 

その瞑想体験を繰り返すうちに、「今の自分」をありのままに受け止め、

気持ちの切り替えや集中力のアップにもつながり、

過去に囚われずに「今を生きる」自分を意識できるようになるのです。

 

心配ごとや気になることが多くて気持ちが集中できない、

過去の嫌な思いや未来の不安に囚われてしまいがちな時は、

マインフルネス瞑想を覚えて実践してみてはいかがでしょうか。

「なんだか、気持ちがすっきりした」感覚を得ることができるはずです。

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お知らせ

★一般社団法人東京コーチング協会コーチングカレッジ基礎コースを開講します。

http://tca.tokyo/college/foundation.html

★本を出版しました。

「コーチング・ビジネスのすすめ

–女性に最適!ゼロから始める夢資格–」

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五十嵐久

淑徳大学「プロコーチ入門講座」講師

GCS認定プロフェッショナルコーチ

中小企業診断士

産業カウンセラー、キャリアコンサルタント

一般社団法人東京コーチング協会 理事(創業者・前会長)

 

 

 

 

 

 

 

ポジティブ心理学とレジリエンス(精神的回復力)(2014/12/25)

こんにちは!

コーチビジネス研究所、銀座コーチングスクール
埼玉校・池袋校を運営する中小企業診断士
起業家のためのビジネスモデル構築コーデネーターの五十嵐久です。

 

致知』2015年1月号に、
ポジティブサイコロジースクール代表久世浩司
次のような内容の対談記事が掲載されていました。

コーチングと関連性も深く、興味深い内容でしたので、ご紹介します。

「誰でも仕事や人生で逆境に陥ることがあります。
その時に問われるのがレジリエンス(精神的回復力)です。

レジリエンスとは、もともと心理学の用語で、
逆境や困難、強いストレスに直面した時に
適応していく精神力と心理的プロセス」と定義されています。

これには3つの要素があります。

一つ目は、「精神的回復力」。
雪の重さで曲がった竹が頭をもたげるような、
試練から立ち上がるしなやかな心を身につけることです。

一つの考えに執着し凝り固まっている人の心は、
案外ボキッと折れやすいものです。

二つ目は「緩衝力」、つまりストレス耐性があり、
打たれ強いことです。
打たれ強いというと、鉄板のように跳ね返す
イメージがありますが、そうではありません。

ストレスを受け入れながらも、それに負けないだけの
弾力性のある心を持つことです。

三つ目は「適応力」です。

特にIT業界のような変化が目まぐるしい世界では、
即座に新しい状況に対応する力が求められています。
レジリエンスの脆弱な人は変化に抵抗するか、逃げ出してしまう
結果となるのです。

近年、うつ病など精神的疾患を抱えた人たちが急増し、
これが原因で欠勤し、失職する人もまた増えています。

経営者、サラリーマンを問わず、頑張り屋で真面目で
有能な社員ほど燃え尽きて辞めていく、という現象が
企業、病院、学校などあらゆる場で起きています。

今ほど、レジリエンスが求められている時代は
過去になかったでしょう。

ポジティブ心理学とは、健常な精神状態の人をより元気に、
幸せにする心理学です。

これに対してレジリエンスは、ストレスを抱えて
落ち込んでいる人をまずはもとの心の状態に戻した後、
より高みに引き上げていくもの」だと言います。

 

折れない力」とか「逆境に耐える力」とも言われていますね。
具体的にどのようにしたらいいのかは、次回以降またお伝えします。

コーチングにおいて、クライアントのエネルギー状態が
落ち込んだりしている時に、クライアントのエネルギーを
チャージするためにいろいろな方法を試みることがあります。

まずはもとの状態に戻すことが必要です。
そのうえで、より高い目標に向かってサポートしていきます。

その意味でも、レジリエンスは、とても重要ですね。

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現在一緒にやって頂ける仲間を募集中です。
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 (株)コーチビジネス研究所 代表取締役
銀座コーチングスクール埼玉校、池袋校共同代表
中小企業診断士・コンサルティングコーチ
起業家のためのビジネスモデル構築コーデネーター

五十嵐 久

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