いま、なぜリカレント教育なのか?マルチステージの人生の生き方(2018/01/24)

最近、再びリカレント教育という言葉がよく聞かれるようになりました。

リカレント教育とは、スウェーデンの経済学者であるレーンが初めに提唱し、1970年代に経済協力開発機構(OECD)で取り上げられた生涯教育構想です。

義務教育や基礎教育を終えて、社会人や職業人になってからも、個人が必要とすれば教育機関に戻って学ぶことができる教育システムを言います。

リカレント(recurrent)とは、循環する、反復する、回帰するという意味です。
また学校に帰って教育を受けるシステムと言えます。

国の予算を使うのは疑問もありますが、急速に変化する社会に適応していくためには、生涯にわたり学び続けていくことが重要ですので、こうした制度が整うことは個人的にはとても嬉しいことです。

平成29年12月に閣議決定した「2兆円規模の政策パッケージ」に盛り込まれ、本年1月23日、安倍総理の国会の施政方針演説でも取り上げています。

施政方針演説では、80歳を過ぎてからコンピュータを学びゲームを開発した若宮正子さんの例をあげリカレント教育の必要性を訴えていました。
「若宮正子さんは、“人生100年時代、学齢期の教育だけでは不十分です”と言っています。いくつになっても、誰にでも、学び直しと新たなチャレンジの機会を確保したい。雇用保険制度も活用し、リカレント教育の抜本的な拡充を図りたい」と述べました。

具体的には、看護師や保健師ら看護職員の具体的な職場復帰支援策として、
(1)復職を目指す看護職員に、研修を受講する費用の一部を補助
(2)新たな研修を実施する看護の専門学校などへの財政的な支援を拡充
することなどが検討されています。

また出産・育児で退職した女性や定年退職した高齢者らがビジネスの技能を磨く「リカレント(学び直し)教育」推進のため、政府は2019年度以降に約5,000億円を投入する予定のようです。

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著「LIFE SHIFT—100年時代の人生戦略」では、人生はマルチステージ化する、と言っています。
これまでの「教育・仕事・老後」という3つのステージの単線的な人生ではなく、マルチステージの人生を送るようになるというものです。

マルチステージの人生が普通になれば、私たちは人生でもっともっと多くの経験をするようになります。
3ステージの人生では、教育から仕事へ、仕事から引退への2回でしたが、人生のステージが増えれば、違うステージが待っています。

大事なことは、こうした変化にどう対応していったらいいいかです。
これまでと同じ3ステージの人生を想定していたのでは、もったいないですね。

マルチステージ化する長い人生の恩恵を最大化するためには、柔軟性を持ち、新しい知識を獲得し、新しい思考様式を模索し、新しい視点で世界を見て、力の所在の変化に対応し、ときには古い友人を手放して新しい人的ネットワークを築く必要があると言います。

こうした「変身」のためのスキルを持つためには、ものの考え方を大きく転換し、未来を見通す力が必要です。

新しいステージに対して一人ひとりが自分の望む人生を築く道を開くためには、自分への投資が欠かせません。
新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフステイルを身に付けるための投資が必要です。

そんな自分らしい生き方を見つけるときに、コーチングが有効です。
自分自身に問うてみるセルフコーチングでもいいでしょう。
もう一度自分の人生を見つめてみましょう。
「あなたはどんな人生を送りたいのですか?」

コーチングとは、仕事、人間関係、生活スタイル、考え方などをよい方向に変えたいと思っている人をサポートすることです。

変わりたいあなたを応援します。

助成金は取得よりも使い方・活かし方が大事(2018/01/23)

今、国や自治体から様々な助成金が出ていますが、
あなたは申請したことがありますか?

最近では、スーパーコンピューターの開発を手掛ける
ベンチャー企業をめぐる国の助成金不正受給事件で、
ペジー社社長の斉藤元章容疑者らが逮捕されるなどで話題になっていますね。

助成金の不正受給など絶対にあってはならないことですが、
不正ではないにしても、助成金に対する考え方や使い方に
疑問を感じるケースが多々あります。

助成金を、ただお金がもらえるからと考えて申請している
企業が多いのが実体です。
特に多いのが、厚生労働省が行っている雇用関係の助成金です。
厚生労働省関係の助成金申請手続きを代行している
社会保険労務士やコンサルタントも、それを助長する
かのような口ぶりでセールスしている人もいるのでなおさらです。

雇用関係の助成金の本来の目的は、
労働者の職業を安定化させるために、
失業の予防、雇用機会の増大、雇用状態の是正、労働者の能力開発等
を図ることにあります。

そのため、人材の雇用や障がい者の雇用、人材の育成などに伴う
助成金が設けられています。
また近年では、定年の延長や廃止による高齢者雇用、
介護・育児休暇制度の充実などを対象とした社会情勢を
反映した助成金が増えています。

現在比較的申請しやすい助成金は以下の4種類です。
就業規則を改定し次の制度を新たに設けて実施すると、
155万円助成金を受給できます。

制 度 概 要 定 額 ※離職率改善
生産性向上
教育休暇等制度導入
(人材開発支援助成金)
外部研修に参加するための
有給制度を付与する
47.5万 +12.5万
健康づくり制度導入
(職場定着支援助成金)
人間ドックや生活習慣病予防検診を実施する 10万 +72万
セルフ・キャリアドック制度導入(人材開発支援助成金) キャリアコンサルタント
によるキャリア面談実施
47.5万 +12.5万
人事評価制度整備導入
(人事評価改善等助成金)
人事評価、昇給基準を作成し2%昇給する 50万 +80万
    合計 155万 332万

 ※離職率の改善や生産性向上要件を満たすと、金額が増額され、332万円となります。

まずは次の基本的な受給要件を確認しましょう。
(1)正社員を1名以上雇用している
(2)雇用保険・社会保険を払っている
(3)過去6カ月以内に会社都合での解雇がない
(4)残業代未払い等、労務違反を犯していない
以上の条件に合致していれば、原則として受給可能です。

いずれも従業員にとっても、とてもメリットのある制度です。
大切なことは、これらの制度を新設し助成金を活用して、
職場環境を改善し、働き方の改革や人材育成へ向けて投資をすることです。

離職率の改善や生産性の向上には、コーチングがとても有効です。
離職率の高い大きな要因は人間関係にあります。
また生産性を高め、業績を改善するには社内における
「関係性の質」を高めることが有効であると、
マサチューセッツ工科大学のダニエルキム教授が
『成功の循環モデル』の中で提唱しています。

『成功の循環モデル』とは、
①チームの関係性が良く、風通しがよいと「関係性の質」が高まり、                                                                  ②対話を通して本質的な議論が行われ、より深いレベルでの対話が行われ
「思考の質」が高まる                                                                                                                                                           ③結果として新たな挑戦や助け合行動が生まれ、「行動の質」が高まり、                                                                                ④その結果、チームや組織のパフォマンスが上がり売上や成績も上がるという
「結果の質」が高まるという好循環が生まれる
というものです。

この「関係性の質」や「思考の質」を高めるうえで、
コーチングを導入してみることをお勧めします。

コーチングの基本的な考え方は、「人は無限の可能性がある」
「答えは相手の中にある」ということであり、
相手を100%信じて受け止めてあげるという人間観に基づいているからです。

キープオンゴーイング(2018/01/01)

2018年、明けましておめでとうございます。

平成30年という区切り年でもありますね。
皆さんはどのような新年をお迎えでしょうか?

実は1月1日は私の誕生日ですが、お正月のお祝いにかき消されてしまい、
小さい頃からあまり誕生日を意識したことがありません。
しかしながらここ数年は、さすがに、残された命をいかに使うか、
終活ということを考えるようになりました。

年末年始にかけて、元聖路加国際病院院長日野原重明さんの著書
『生きていくあなたへ ~105歳どうしても遺したかった言葉~』
を読んでとても感銘を受け、私もこんな生き方をしたい
と決意を新たにしています。

読まれた方も多いと思いますが、この本の中で日野原先生は、
特に次の3つの言葉を遺しておられます。

一つ目は、迷った時は遠くを見つめる、ということです。
困難にぶつかった時こそ、なぜそれをやるのか
自分に問いかけ遠くを見つめることだと言います。

日野原先生は、聖路加国際病院の新病棟建設にあたって、
多くの人の反対にあいながら、広い廊下やロビーを設け、
ロビーや礼拝堂にも酸素吸入装置を設置するなどしました。

東京大空襲の時に、たくさんの被災者を目にしながら
救うことができなかった、その時の想いから
災害に耐えうる大病院を作りたかったようです。

このことが後の地下鉄サリン事件の時に、
どこの病院も受け入れが難しかったところを
640人もの患者さんの命を救うことにつながります。

二つ目は、人生を人のために捧げる、ということです。
日野原先生は、よど号ハイジャツク事件の時に、
同じ飛行機に乗り合わせるという数奇な運命に遭遇しています。

この時の体験から「一度は死んだ命、これからは自分の命を人のために使おう」
と決めたと言います。
そして、日本初のホスピスを設立し、人間ドックや
生活習慣病という言葉を世に広めるなど、
医学界における先進的な取り組みをなさってこられました。

三つ目は、キープオンゴーイング(前に進み続けよう)
病や苦難によって、新しい自分を見つけたら、
その愛を受け取ると同時に、過去の自分の皮を脱ぎ捨てましょう。
常に「キープオンゴーイング」(前に進み続けよう)

「自分のことはいちばんわからないから、一生をかけて発見していくものです」
と言っています。

人生は“未見の我”を見つける旅ですね。
喜びと感謝の気持ちを持ってキープオンゴーイング、
この言葉を胸に2018年も前進し続けたいと思います。

皆様にとっても素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。

本年もよろしくお願い致します。

「自分探し」の旅は、自分を知ることから始めよう(2017/04/30)

本当にやりたいことがわからない。自分自身のことがわからない。自分らしい生き方が何かわからない。

他の人が仕事や人生を楽しんでいるのに比べ、自分は打ち込める何かが何もなかったり、誰かに必要とされていなかったり、つらいことがあって自分が信じていた足場が崩れそうになった時など、自分自身がわからなくなることがあります。

そんな時、自分を変えたい、もっと違う自分があるはずだと、自分探しの旅に出たくなると思います。

でも、自分探しの旅に出る前に、確認すべきポイントがあります。

「私の人生は、こんなものじゃない」という思いを捨てる

自分探しをする人の中で、他の人の人生に自分を重ねてしまっている場合や、ドラマや小説のヒロインやヒーローの人生が当たり前の人生だ、などと思い込んでしまっている人がいます。

憧れの人のような人生や、周囲の恵まれた人の人生の一部を見て、自分と比べた時に「こんなはずじゃない、もっと素敵な人生があるはずだ。」と考えてしまうと、いくら自分探しの旅に出ても、自分らしい人生を見つけることはできません。

急にヘリコプターが舞い降りて、憧れの人の道まで運んでくれたとしても、一歩降りたとたんに、道の感覚があまりに違いすぎ、立つことさえできないかもしれません。
憧れの人の人生は、あなたが見えなかっただけで、ごつごつした岩の上を一歩一歩踏みしめながら作ってきた道かもしれないからです。

自分探しをする前に、他人と同じ人生を自分と重ねていないかを自分に問いかけてみましょう。
他人の軸に自分を重ねたままでは、自分を見つけることができないまま時間だけが過ぎてしまうことになります。

過去の自分を見つめる

思いもよらないつらいことが起きた時、自分自身が揺らぐことがあります。
自分が見えなくなり、自分を再構築するために自分探しを始めることもあります。

そんな時、自分が立っている足場がぐらついていても、もっと下の土台がしっかりしていれば、足場の補強だけで自分を取り戻すことができます。

自分が今までどう生きてきたのか、自分が大切にしていたものや好きだったものは何かを思い出すことで、自分の中にある“ワクワク感”がよみがえることもあります。

時には、過去を思い出し、苦しくなることもあるかもしれません。
過去は今のあなたを作ってくれた礎です。
「こんな過去は認めない」と思うことが、実は自分自身を苦しめている原因になっていることさえあります。

「良い、悪い」というジャッジを抜きにして、今まで過ごした時間を繰り返し、自分がどんな生き方をしていたのかを受け入れることが、自分探しの旅に出るときには大切になります。

なりたい自分を見失わない

自分探しの旅は、自分を知ったうえで、自分らしい未来の自分を作りだす作業になります。
今の自分に足りないことを見つけ、何かを補ために「憧れの人のようになりたい」を目指すのであれば、なりたい自分が具体的になります。
ここでのポイントは、憧れの人になるのではなく、憧れの人のように生きるために自分ができること、すべきことを見つけることです。

ロールモデルになる人がいないこともあると思います。
そんな時は、漠然とでも「こんな自分になりたい」という目標を定めることが大切です。
道標がないまま、自分探しに出かけても、道に迷いもっと自分の居場所が分からなくなることさえあります。

なりたい自分が見つからないという人もいると思います。
自分が無理をしないで安定していられる場所を探すことを目的にすることはできるのではないでしょうか。
安心していられる場所と、信頼できる人とめぐり逢うことが、自分自身を安定させる足場づくりの第一歩だからです。
足場が整ったところで、自分が何をしたいのか、何を目指しているのかの自分探しの旅に出ても遅くはないのです。

未来は、今の積み重ね

そして最後にお伝えしたいことは、未来は今の積み重ねということです。
なりたい自分になるために自分探しをする前に、今の自分の立ち位置を、しっかりと見つめてみることが大切です。

あなたをあなた以上に理解している相手がいるかもしれません。
あなたが自分を探す旅に出ることを応援してくれる家族や友人もいるでしょう。
あなたの中にある知識や技術が、自分探しの旅に役立つことあるはずです。

今のあなたの手の中にあるものを、しっかりと感じること、そのことも自分探しを始める前に確認すべきポイントです。

自己一致は、理想の自分になるための必要条件(2017/04/26)

表面だけの魅力はいつか剥がれる

こんな企業に勤めたいと思う理由の一つに、まずはその外見が魅力的であることです。
例えば、東証一部上場企業、100年以上続く老舗、TVなどでも取り上げられている急成長企業、研修や福利厚生が良いなど、「安定」「成長」「安全」が視覚的に見えるものに人は魅力を持ちます。
しかしながら、その表面がメッキであった場合、期待値が高い分だけ、それに惹かれて集まった人の落胆は大きいものです。

これは、実は、人にも言えることで、表面上は立派なことを話していた人が、裏では人を罵倒したり嘘をついたりする人だったとします。
外面と内面のギャップが大きいほど、周囲の人はその人に不安を感じ、それがいつしか不信へと発展し、関係性が修復できないほど溝ができる可能性があります。

特に人を統括する立場にある人や、人材育成を担当する役割を担う人は、表面と内面を一致させる「自己一致」が大切で、人を引き付ける力を外見だけでなく内面からも磨くことが求められます。

自己一致は、自分の心のブロックを外すこと

あるクリニック経営者に、第一印象や講演会では、「一緒に働きたい」「素晴らしい」といわれる人がいます。
しかしながら、実際にその人と働く人は長続きせず、なぜか徐々に離れていってしまうのです。

では、どうして人が離れてしまうのか。表では理想の「あるべき姿」を掲げ、その理想に賛同した人が「働きたい」と彼の元に来ます。
ところが、徐々にその経営者の「一緒に働くなら理解しろ」的な甘えや傲慢さ、そしてお金に関する汚さなどが見えてしまい、一緒に働くことに嫌気がさしてしまうということでした。

誰もが、仕事を維持するために、資金を得ることは大切であり、きれい事だけで経営は成り立たないことも理解しています。
そのため、一緒に働く人も、経営者がお金に細かいことに対しては「口うるさい」とは感じても「信じられない」とまでは考えません。
しかしながら、「言われるまでお金を払わない」「小さな嘘をつく」などの現実を見せられた時、経営者の「自己不一致」に気付き「ついていけない」と感じるのです。

この経営者は「本当はお金を稼ぎたい」と思っているのですが、「お金のことを口にするのは恰好悪い」「人に太っ腹と見られたい」というブロックが邪魔をして、表面では「弱い人からお金を取るのは悪」と口にしています。

たぶん表面の言葉も、経営者のありたい姿ではあります。
ところが、それは「本当はお金を稼ぎたい」希望がかなったうえでの理想の姿でしかないことに経営者は気が付いていないのです。

実はその経営者と働く部下や仲間達は、そのことに気が付いています。気が付いていないのは経営者自身。
だからこそ理想を語り続けることが、周囲の人からは次第に“薄っぺらな人間”に見えてしまい、信頼も信用もできなくなり彼のもとを去っていくのです。
人の上に立つ、人をまとめる立場になる人は、理想を口にする前に、自分の内面にあるブロックを知らなければ、表と内面のギャップが大きくなるばかりで、あなたが描く未来の夢は実現不可能になってしまうのです。

コーチングは理想の自分に自己一致させる力がある

自己一致は、「あるべき姿」と「あるがままの自分」が同じであればあるほど安定した精神状態となり、人に安心を与えます。
自己一致させるためには、自分の強みや長所だけでなく、自分の弱みや短所、考え方の癖や価値観、劣等感や罪悪感などにも目を向けていくことが必要です。

一個人であれば、「これが私である」と認識するだけでも大切なことです。
自分を受け止め、受け入れることができるだけでも、人は十分生きやすくなります。
しかしながら、指導的な立場にある人には、さらに「なりたい自分」「あるべき姿」の自分と一致させる必要があります。

自分の中にあるブロックを理解し、「なりたい自分」「あるべき姿」に自己を一致させるプロセスは、一人で内省を行いながらできる作業です。
ですが、それは時間がかかり、先ほどの経営者の方のように「自分の問題に気が付けない」こともあります。

これでは時間の無駄になりますよね。

コーチングは、「なりたい自分」「あるべき姿」と現状のギャップの原因を見つけ、最速で短期間で自分の理想に近づくための方法です。
いつも同じことで躓く、周囲の人が次第に離れていくときは、コーチングを通して、自分を見つめ直してみませんか?
あなたの内面からあふれ出る魅力が人を魅了し、夢の実現に大きく近づくことができるようになるはずです。

CBLのおすすめサービス

ホームページ制作・リニューアル「99,000円」
中小企業・個人事業主のためのCBLホームページ制作サービス

コーチ紹介「全3回(1回60分)9,900円」
CBL認定コーチご紹介サービス

リーダーのための自律型人材育成術&会話事例
~成功する1on1ミーティングの進め方~

コーチングの資格を目指したい方へ
日本で唯一中小企業経営者向けエグゼクティブコーチを養成しているCBLコーチングスクール

自己理解は、自分らしさを知ること(2017/04/23)

「自分のことは自分が一番よく判っている」と言い切る人、「自分のことがよく判らない」と考えている人、両方の見方ができる「自分」。
そして、その両方の見方も正解であり不正解でもある摩訶不思議な存在の「自分」概念。そんな自分を知る、「自己理解」について、今回は話を進めていきます。

自分の顔は直接触れることはできても、見ることはできない

「自分のことは自分がよく判る」と思う部分を顔で表現するとしたら、自分の手で触れることで、肌の感触や凹凸を理解することは、他人よりも自分自身が一番理解できる直接的な感覚です。

しかしながら、直接目で顔を見ることは難しく、視界に入るとしても鼻の一部分だけで、「鏡」や何かに映った自分を客観的視点で理解していることになります。

つまり、自分の外見を理解することさえも、何かを通して客観的に見なければならない部分があるということです。
もっと複雑な自分の内面を見ることは、自分を知る方法をきちんと知っておかなければ、全体を見渡すことも、内側を理解することも、輪郭がぼやけてしまうことにつながるのです。

自分から見える自分と、他人から見える自分は違う

例えば、同じ風景を数人で見ていたとしても、自分が意識して見ている部分と、他の人が見ている部分が違うことは、経験したことがあると思います。

例えば、同じ場所を写生しても、一人として同じ色や形で絵を書くことはまずありません。
それは、自分が気になる色や形、空間が、一人ひとり違うからです。
一人ひとりが、自分の感覚のフィルターを通して、同じ場所を見ているのです。

それは、人間関係でも同じことで、すごく礼儀を重んずる人から見たあなたは、「落ち着きがない」と見えるかもしれませんが、ルールよりも自由を大切にした人から見れば、「活発で行動的」と見えるかもしれません。
このように、同じあなたを見る他人のフィルターは、相手の価値観や考え方によって大きく変わるものなのです。

他人からみた「自分」を否定することや、逆に気にしすぎて「自分が判らない」になってしまう必要はなく、あなたという風景を見ているフィルターの違いだけの話です。
他のフィルターを通した時「そう見える自分もある」ことを受け止めることが、自己理解を深める一歩になるのです。

自己理解は自分らしさにつながる

自己理解を深めるには、自分の気質や性格だけでなく、道徳観や価値観、育った環境や風土、行動や態度などのパターンを知ることが必要になります。

例えば、関西と関東では味付けもせっかちさも違うように、人には育った環境によっても価値観や大切なものが変わってきます。
それは、関東が悪い、関西が悪いといったジャッジではなく、土地柄であり環境です。

自己理解を深める時にジャッジは必要なく、自分は何に対して怒ったり喜んだりするのか、大切にしているものは何か、ストレスがかかった時にどんな行動をとっているのかを考え整理していきます。

自分では顔の全体を見ることができないように、自己理解を深めるためには他人のフィードバッグが必要です。
自分はこう感じているけれど、人からはどう見えているのかを評価することなく違うフィルターを通して教えてもらうのです。

また、他人との違いを知ることも、自己理解につながります。
自分が見ている風景と、相手の見ている風景を重ねることで全体像に近づくように、相手になくて自分にあるもの、その逆の場合があることを理解し、互いを否定せずに受け止めることで、「自分らしさ」を明確にすることができるのです。

わがままではない「あるがまま」の自分(2017/04/19)

わがままではない、「あるがまま」の自分

あるがままの意味は、「ありのまま、実際にある、そのままの状態」のことです。
それでは、「あるがままの自分」「ありのままの自分」の自分とは、どのような自分なのでしょうか。

禅の世界での「あるがまま」という意味は、「自分の思いや枠をなくした上で、見えてくる自然な状態」を指すそうです。

それは、自分が無意識に行っている「べき思考」や「決めつけ」などの、自分枠の中に世界をはめ込むのではなく、目に見え、耳に聞こえ、心に感じたそのものの状態を指すのではないかと考えます。

あるがままとわがままの違い

あるがままにふるまうことを、時々、「自分の思うままにふるまう」こととして勘違いしてしまうことがあります。あるがままは、「そのものの状態」を指すのであって、自分の価値観や枠というフィルターを通したものではありません。

例えば、自分の感情に素直にふるまうことは、ただのあなたの感情を相手にぶつけているだけであり、相手からは「わがまま」に見えてしまうことにもなりかねません。

それは、あなたが感情をぶつけることで相手をコントロールしようと相手から見えてしまうからです。

相手に自分を理解してもらうことは、相手を自分の感情でコントロールすることではなく、自分の中にある様々な価値観や思考の癖があることを自覚したうえで、表裏のない自分を伝えていく必要があるのです。

裏表のない自分を見せることで、相手もあなたを理解し、あなたの理解者への変わっていくのです。

あるがままの自分とは、「私はこうなの!」という自分自身の決めつけを外し、自然体でいられる自分になることなのです。

あるがままの自分になるには

あるがままの自分になるためには、自分がどんな感情や考えを持ちやすいのかを知る必要があります。

例えば、同僚から何か嫌なことを言われたとき、あなたの心にはいくつもの感情が浮かんでいるはずです。

嫌なことを言われた事実に対し、あなたの心の中には「不愉快」「理不尽」といった気持ちと同時に、「自分が何かしたのだろうか」いう不安な気持ちや「虫の居所が悪かったのかも」という考えもあるのではないでしょうか。

そのすべてが、あなたの心の中の「あるがまま」です。
けれど、その感情を「いけないことだ」「不愉快だけど嫌われたくないから我慢しよう」と押さえつけ、気が付かないふりをしてしまうために、自分にうそをついたようで苦しく感じたり、自分にこんな思いをさせる相手を許せなくなったりするのです。

自分の中に浮かんだ様々な感情のすべてを自覚し、自分のありのままを受け入れることで、相手の態度に対し自分がどうすればよいのかが見えてきます。
時には、相手に抗議したいと考えるかもしれませんし、相手の嫌味に反応しないでスルーする対処法をとるかもしれません。

大切なのは、自分の中に浮かんだすべての気持ちや思いを、無理に押さえつけないことです。
自分の中にある良い面も悪い面もすべて受け入れ、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを考えることで、「あるがままの自分」を相手に見せられるようになり、周囲の人も裏表のないあなたを理解するようになるのです。

お知らせ

本を出版しました。
コーチング・ビジネスのすすめ─女性に最適!ゼロから始める夢資格─」(合同フォレスト)

 

今ここに注意を向け、今の自分に気づくマインドフルネス(2017/04/17)

■マインドフルネスの語源と意味

Googleをはじめ、色々な研修やストレス軽減法として脚光を浴びている

「マインドフルネス」ですが、その語源は仏教用語の「サティ」の英訳だと言われています。

 

「サティ」というとオウム真理教事件が思い起こされる方にとっては、

印象が悪い言葉かもしれませんが、「サティ」は「気づき」とか「念」のこと。

つまり、「今」の「心」に気付くことが、「マインドフルネス」な状態だともいえるようです。

 

また、「mind」は「意識する、気を配る、心にとめる」ことであり、

ness」は、「性質や状態などを表す抽象名詞」です。

つまり、「mindfulness」は、「今まさに、気が付いている状態、意識していること」なのです。

 

■なぜ、「今に注意を向ける」のしょうか

あなたは、過去の経験や思い出に思いを馳せることや、

未来の不安や戸惑いに心を奪われることはありませんか?

 

人は、過去や未来のことに知らず知らずに意識を向けがちです。

過去の解決できない辛い気持ちに囚われ、

その気持ちが未来の不安につながってしまうことさえあります。

過去や不安に縛られ、「今」「この瞬間」を生きる自分に意識を向けにくいのです。

そのため、今、呼吸をしている自分、食べている自分、歩いている自分が無意識になり、

思考が過去や未来に囚われ分散し、確実に生きている今の自分が見えなくなるのです。

 

マインドフルネスは、「今、ここ」に心を置く=集中し、ありのままの自分に気付くことです。

つまり、「生きている自分の気持ち、身体の活動」に注意を向け、今を感じることです。

 

「今の自分」を意識できることで、過去や未来に囚われ不安定になっていた気持ちを

安定させることができますし、「あ、今こんなことが浮かんだ」「今、息を吐いた」

といった自分の今の変化に気が付くことで、自分に起こっている現象を客観視することができます。

 

過去の出来事に心が縛られていた自分が「今、息を吸う」、

未来の不安で押しつぶされそうになっていた自分が「今、筋肉を動かして息を吐き出している」のです。

今を意識し集中することが、確実に今を生き自分を感じ、自分を受け入れ、自分を信じることにつながります。

 

■マインドフルネス瞑想

マインドフルネスを身に付ける方法に、瞑想があります。

方法は、呼吸瞑想、歩く瞑想、食べる瞑想などが代表的です。

これは、仏教の瞑想法である「止観」にも通じる方法です。

瞑想の手順については割愛しますが、

自分の身体が「今、行っている動作」に意識を向け、瞑想中に他の情報-例えば、

過去の嫌な感覚や誰かの顔など―が頭に浮かんだとしても、

「浮かんだこと」事実を受け止め、

そのまままた自分の身体が「今、行っている動作」に意識を向け直します。

例えていうなら、漫画のコマワリのようなもので、

自分のセリフの吹き出しがあっても、

次のコマでは違う画面に変わっている感じのイメージです。

 

大切なことは、瞑想中に浮かんだ気持ちを否定も肯定もしないこと、

浮かんではいけないと考えないことです。

湧き出てくる心象風景や考えはそのままにして、

その画像や感情を追わないことが大切なのです。

 

その瞑想体験を繰り返すうちに、「今の自分」をありのままに受け止め、

気持ちの切り替えや集中力のアップにもつながり、

過去に囚われずに「今を生きる」自分を意識できるようになるのです。

 

心配ごとや気になることが多くて気持ちが集中できない、

過去の嫌な思いや未来の不安に囚われてしまいがちな時は、

マインフルネス瞑想を覚えて実践してみてはいかがでしょうか。

「なんだか、気持ちがすっきりした」感覚を得ることができるはずです。

*****************************************************************************

お知らせ

★一般社団法人東京コーチング協会コーチングカレッジ基礎コースを開講します。

http://tca.tokyo/college/foundation.html

★本を出版しました。

「コーチング・ビジネスのすすめ

–女性に最適!ゼロから始める夢資格–」

(合同フォレスト)

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AB%E6%9C%80%E9%81%A9-%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E5%A4%A2%E8%B3%87%E6%A0%BC-%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%B5%90-%E4%B9%85/dp/4772660747

************************************************************************************

五十嵐久

淑徳大学「プロコーチ入門講座」講師

GCS認定プロフェッショナルコーチ

中小企業診断士

産業カウンセラー、キャリアコンサルタント

一般社団法人東京コーチング協会 理事(創業者・前会長)

 

 

 

 

 

 

 

信じるとは?(2016/03/15)

社長への108の質問
社長は社員を信じることで、何をしていますか?」

世界が注目するカリスマ経営者がいます。

ブラジルで数々の会社を経営するCEOの
リカルド・セムラー氏です。

セムラー氏は、「(ほぼ)ルールのない会社経営
ということを実践しています。

今でこそ、ワーク・ライフ・バランスなど
というようなことが言われていますが、
セムラー氏は既に30年以上も前から取り組んできたと言います。

いつ出社してもいい、どんな格好をしてもいい、
上司に何を言ってもいい

社員に自分の給与を決めさせる

リーダーになるには、部下の承認が必要、
半年に一回、部下から匿名で評価をされます

なぜ本社が必要なのか?
これは経営者のエゴではないか、
自宅の近くでも、取引先の近くでも
自分の好きなところで働けばいい

社員の採用にあたっても、
面接の時点で一生この会社に尽くすなどと
考える必要はない。どんどんキャリアアップして
自分の好きなことにチャレンジすればいい。

社員が5,000人いた時でさえ、
人事部の社員はたった二人だけだったとのことです。

社員を厳しく管理するのではなく、むしろ管理しない
ことを基本にしています。

大切なことは、知恵を出す仕組みをつくること
頭でっかちになってはいけない、と言います。

社員が守るべき最低限の「サバイバル・マニュアル
があるだけです。
①全員が経営に参画する
②組織図をつくらない
③勤務時間は自分で決める

自分の働き方ができる、まさに究極の
ワーク・ライフ・バランスですね。

一人一人の知恵を最大限に引き出して、
質の高い仕事をすることが大切なことです。

こんな会社があったらあなたはどうですか?

社員は自分で自分を律することができないといけないので、
ある意味ではとても厳しいことかもしれません。

コーチングの基本的な考え方に「相手の可能性を信じる」
ということがありますが、
根底にあるのは社員を信じることですね

************************
      お知らせ
◆一般社団法人東京コーチング協会 会員募集中です。
http://tca.tokyo

コーチングの普及・促進を目的に起ち上げました。
コーチングを通じて、一人でも多くの国民が自己実現を果たし、
豊かな社会を創造できる人材となることに寄与します。

コーチが、企業や個人とつながるサイトも運営しています。
多くの皆さんの参加をお待ちしています。

淑徳大学「プロコーチ入門講座」(公開講座2016春・夏)の受講生を募集中です。

http://ext.shukutoku.ac.jp/course/detail/3836/

◆女性限定「乙女コーチング・カレッジ」開講します。
http://www.otomecoaching.com/

************************

 (株)コーチビジネス研究所 代表取締役
淑徳大学「プロコーチ入門講座」講師
一般社団法人東京コーチング協会 前会長
銀座コーチングスクール埼玉校、池袋校共同代表
中小企業診断士/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
起業家のためのビジネスモデル構築コーデネーター

 

 

 

志と絆(2016/03/06)

社長への108の質問
「社長は、どんな志を持って経営していますか?」

あの東日本大震災から、もうすぐ5年になります。

『致知』本年4月号に、日本を美しくする会相談役の
鍵山秀三郎氏と志ネットワーク代表の上甲晃氏の対談が
掲載されており、上甲晃氏によると、
あのような大震災があった時に、立ち直りの早い人には
次のような共通点があるということを言っています。

「まず第一は、志のある人です。
ただ生活のためにパン屋をやっている人は、
補助金をもらえる間は再開しようと思わないのですが、
地域の役に立つためにパン屋をやっているという
志や使命感のある人は、一刻も早くパン屋を再開しないと
地域の人が困ってしまうと考えるので、立ち直りが早い。

もう一つ、孤独な人は立ち直りが遅いけれども、
強い絆で結ばれた仲間がいて、いろんな人が励ましに
来てくれるような人は立ち直りが早い。」

志と絆の二つが人生の危機管理における重要なポイント
だと言っています。

これに関連して、鍵山秀三郎氏も
次のような事例を紹介されています。

「東北でイエローハットの代理店を経営されている
ホットマンの伊藤社長は、震災で石巻のお店が全滅した時に、
大勢のお仲間が集まってあっという間に復旧しました。

ところがすぐ近くにあったライバル店は、
随分と復旧が遅れたようです。
津波に襲われた時、お客様を店内に残したまま
従業員が先に逃げてしまったことも、
地域社会の支持を失った原因となりました。」

まさに「志」と「絆」が
有無が明暗を分けたというお話です。

************************
      お知らせ
◆一般社団法人東京コーチング協会 会員募集中です。
http://tca.tokyo

コーチングの普及・促進を目的に起ち上げました。
コーチングを通じて、一人でも多くの国民が自己実現を果たし、
豊かな社会を創造できる人材となることに寄与します。

コーチが、企業や個人とつながるサイトも運営しています。
多くの皆さんの参加をお待ちしています。

淑徳大学「プロコーチ入門講座」(公開講座2016春・夏)の受講生を募集中です。

http://ext.shukutoku.ac.jp/course/detail/3836/

◆女性限定「乙女コーチング・カレッジ」開講します。
http://www.otomecoaching.com/

************************

 (株)コーチビジネス研究所 代表取締役
淑徳大学「プロコーチ入門講座」講師
一般社団法人東京コーチング協会 前会長
銀座コーチングスクール埼玉校、池袋校共同代表
中小企業診断士/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
起業家のためのビジネスモデル構築コーデネーター

説明会・勉強会

SMEエグゼクティブコーチ養成講座の詳細はコーチングスクール特設サイトからご確認頂けます

コーチングスクールの特設サイト

コーチビジネス研究所のサービスラインナップ

コーチビジネス研究所のパートナーコーチ CBL登録コーチ一覧

無料ダウンロード「研修サービスに関する参考資料」

当社が提供するサービスをまとめた「会社サービスご紹介資料」「五十嵐久プロフィール」の他、研修サービスをご検討中の方や具体的な研修プログラム例が知りたい方のための「自律型人材を育てる効果的な研修の進め方資料」「社内コーチ養成研修提案資料」「部下を輝かすコーチング研修提案資料」の計5点を無料でダウンロードいただけます。

  • TOKYO MX HISTRY
  • 1日3分で学ぶコーチング入門講座
  • コーチング・ビジネスのすすめ: 女性に最適! ゼロから始める夢資格
  • 中小企業・個人事業主のためのホームページ制作サービス
  • イノベーションズアイ登録支援機関 株式会社コーチビジネス研究所
  • あなたに戦略はありますか?言葉のチカラ全開 Cross Section Note

※アマゾンのURLはアソシエイトリンクを使用しています。