「コーチ」を職業にしたいと思う人は17%?「コーチ」や「コーチング」に関する意識調査を実施(2018/04/09)

2018年3月7日~3月31日、20歳以上の男女を対象に「コーチ」や「コーチング」に関するアンケート調査を実施しました。
3,282人から回答を頂き、結果は次のとおりでした。

SUMMARY

  • 現在困っていることは、「金銭」15%、「仕事」12.3%、「職場の人間関係」(7.5%)
  • コーチングを知っている人は12%
  • コーチングを学んだことがある人は16.5%、スクールで学んだことがある人3.5%
  • コーチを職業としている人がいることを知っている人は13.7%
  • コーチを職業にしたいと思う人は17%

現在困っていることは「お金」に関することが15%

Q3.「いま困っていること」について聞いてみたところ、金銭(15.02%)、仕事(12.28%)、職場の人間関係(7.46%)の順で多かったです。

回答 回答数 割合
 仕事 403 12.28%
 人間関係(職場) 245 7.46%
 人間関係(家庭) 137 4.17%
 金銭 493 15.02%
 恋愛 94 2.86%
 結婚 63 1.92%
 自分の性格 104 3.17%
 その他 186 5.67%
 困っていることはない 1,557 47.44%

課題の解決にコーチングという方法があることを知っている人は12%

Q4.Q3の悩みや課題を解決する方法として、「コーチング」という方法があることを知っているか聞いてみましたが、87.87%の人が知らないという回答でした。

回答 回答数 割合
 知っていた 398 12.13%
 知らなかった 2,884 87.87%

コーチングを学んだことがある人は16.5% スクールで学んだことがある人3.5%

Q5.何らかの方法でコーチングを学んだことがあるという人は、16.52%でした。
そのうち学んだ方法を聞いてみると、独学5.58%、会社の研修3.81%、友人・知人から3.60%で、スクールで学んだことがある人は3.47%しかいませんでした。

回答 回答数 割合
 テキストなどを使った独学 183 5.58%
 スクールに通って学んだ 114 3.47%
 知人、友人に教えてもらった 118 3.60%
 会社の研修で学んだ 125 (-) 3.81%
 コーチングを学んだことはない 2,742 (-) 83.55%

コーチを職業としている人がいることを知っている人は13.7%

Q6.スポーツの分野以外で「コーチ」を職業としている人がいることを知っている人は13.65%でした。

回答 回答数 割合
 知っている 448 13.65%
 知らない 2,834 86.35%

ビジネスコーチを職業にしたいと思う人は16.5%

Q7.会社や社員の成長をサポートする「ビジネスコーチ」という仕事を職業としたいと思う人は16.45%でした。

回答 回答数 割合
 思う 540 16.45%
 思わない 2,742 83.55%

ライフコーチを職業にしたいと思う人は17.8%

Q8.相手の人のなりたい姿や人生設計をサポートする「ライフコーチ」という仕事を職業にしたいと思う人は17.79%でした。

回答 回答数 割合
 思う 584 17.79%
 思わない 2,698 82.21%

調査概要

調査主体 株式会社クリエイティブジャパン
調査方法 インターネットリサーチ
調査地域 全国
調査対象 20~60歳代男女
回答者  3,282人
調査期間 2018年3月7日~3月31日

やる気のない社員が70%、やる気のある社員は6%???日本人は低エンゲージメント・ワーカー?(2018/04/01)

「次の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。

  • 私は仕事をするうえで、自分が最も得意なことを行う機会が毎日ある
  • 職場で自分の意見が考慮されていると感じる
  • 最近一週間で自分の仕事が褒められたり、認められたりしたことがある
  • 職場に親友がいる
  • 過去一年の間に仕事を通じて学び、成長する機会を持った

これらの質問は米調査会社のギャラップ社が仕事への熱意(エンゲージメント)を調べるために実施しているアンケートの一部です。

こうした働く一人のエンゲージメント調査は欧米で盛んですが、結果をみると、日本人の仕事に対する熱意はほぼすべての調査で最下位クラスでした。

先のギャラップ社の調査によると「仕事に主体的に取り組む人」は全体の6%にとどまり、世界139ヵ国のなかで132位でした。IBMが昨年発表した同種の調査でも、43ヵ国中42位で、日本より劣るのはハンガリーだけでした。

また、近畿大学の松山一紀教授の最近の調査では、会社員1千人のうち「この会社でずっと働き続けたい」という積極的終身雇用派が25%だったのに対し、「変わりたいと思うことはあるが、このまま続けることになるだろう」という消極派(イヤイヤ派)が40%とそれを上回ったといいます。

松山教授によると、消極派が多いのは今に始まった話ではなく、「高度成長時代にもイヤイヤ派が2割を超えていた」。会社に不満はあるが、かといって転職するまでの踏ん切りはなく、そこに滞留する。低エンゲージメント・ワーカーの典型といえる」(平成30年1月29日付日本経済新聞)ということです。

エンゲージメントとは、「組織に対する自発的な貢献意欲」や「主体的に仕事に取り組んでいる心理状態」を表したものです。
エンゲージメントは、離職率の低下だけではなく、個人の生産性や企業の収益向上、国民総生産とも関連があることが多くの調査から明らかになっています。

エンゲージメントと従業員満足度やモチベーションとの違いは?

従業員満足度調査もよく行われていますが、満足しているからといって、主体的・自発的に取り組むことは限りません。そのため、一定水準を超えると企業の収益や個人の生産性に影響がないと言われています。

それでは、意欲ややる気を引き出す動機付け「モチベーション」とは何が違うのでしょうか?
モチベーションは「動機づけ要因」であるのに対して、エンゲージメントは「状態」です。
モチベーションによって仕事に対する熱意や活力が高まる、エンゲージメントが高まることもありますが、必ずしもモチベーションを感じているからエンゲージメントが高いとは限りません。

エンゲージメントには、「ワーク・エンゲージメント」と「従業員エンゲージメント」があります。

「ワーク・エンゲ-ジメント」とは、主体的に取り組んでいる心理状態を表したものです。仕事と個人とのポジティブな関わりを表します。

一方「従業員エンゲージメント」とは、組織に対する自発的な貢献意欲を表したものです。組織と個人とのポジティブな関わりを表します。

エンゲージメントを判断するポイントは以下にあります。

  • 職務にやりがいを感じているか、裁量は与えられているか
  • 上司・同僚から職務上や自己の成長に対する支援が受けられているか
  • ビジョンや行動指針への共感や会社(経営陣)に対する信頼はあるか
  • 成長機会やフィードバックをきちんと得られているか
  • 上司・同僚とどれくらい良好な人間関係を築けているか
  • 部署間での協力や挑戦する文化(組織風土)が根付いているか
  • ストレスや疲労感などの健康状態が健全な状態にあるか
  • 自分の承認や評価に対して上司・同僚から承認されているか
  • 職場環境やワーク・ライフ・バランスなど、従業員にとって働きやすい環境であるか

いま、働き方改革が注目されています。
会社を辞める人が少ないということと、社員が生き生きと仕事をしているかは別です。
これからの企業は、会社の目標と社員の目標との一致点を見出し、会社の成長と個人の自己実現の両方を同時に達成する方策が求められています。

コーチングは、これらを実現できる最も有効な方法です。

「触媒型・自立支援型コンサルティングコーチング」体験説明会を開催します。(2018/03/28)

中小企業診断士、コンサルタント、税理士のための 「触媒型・自立支援型コンサルティングコーチング」体験説明会のご案内

私は、中小企業診断士になって30年、多くの企業経営者とお会いする中で、コンサルティングのあり方に疑問や限界を感じ、14年程前からコーチングを学び始め、エグゼクティブコーチとして活動しています。
その経験の中から、従来型の「問題解決・処方箋型のコンサルティング」ではなく、「触媒型コンサルティング」「自立支援型コンサルティング」が必要になっていることを痛感しています。
そんな私の経験をお伝えするとともに、皆さんと一緒にこれからのコンサルティングについて考えたく、体験説明会を下記日程にて開催します。

1回目 2018年5月12日(土)15:30~17:00
2回目 2018年5月18日(金)19:00~20:30
3回目 2018年5月27日(日)15:30~17:00

中小企業経営者の真のパートナーになりたいと考えている方、中小企業支援に関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

本当の経営支援とは何か?コンサルティング・コーチングのすすめ(2018/03/26)

2018年3月24日(土)、埼玉会館(浦和)にて、埼玉県中小企業診断協会「調査研究事業」報告会を開催しました。

冒頭、日本経営道協会代表の市川覚峯先生から「経営支援に求められる人間力」と題してご講演を頂きました。
人間力の向上のためのポイントは次の6つです。

経営支援に求められる人間力

  • 自己の人間的な特性、強み、持ち味は何か、を掴め。
    そしてそれをさらに磨きをかける方法を考えよ
  • 善根開発せよ
    自己の生きる根にあるものは何か
    血統的にも善根といえるものは何か
    その根を探り当てそれをさらに磨き伸ばせ
  • 艱難を避けるな
    艱難こそが人間成長の機となる事を知れ
    厳しさこそが自己の魂を磨く砥石なり
  • 思想書に接し、瞑想せよ
    朝に思想書や、哲学書のページに目を通し
    一日に生きる指針や糧とせよ
    欲情に流れそうになる心を理ある言葉でガイドせよ
  • 心の指導者を持て
    迷う心、くじけそうになる心を立て直し、自己の生き様を導いてくださる人物を身近に持て
    自己満足の人生を過ごすことなく、自己の生き様を常に上に導いてくださる師を求めよ
  • 天に向けて常に心を寄せよ
    天に嫌がられる事、恥じる事は慎むべし
    先祖の頭に泥を塗ったり、悲しませたりすることはしてはならない

パートナー型コンサルティングによる経営者支援

続いて、埼玉県中小企業診断協会コンサルティング・コーチング研究会による調査研究事業「パートナー型コンサルティングによる経営者支援」についてご報告させて頂きました。
要旨は次の三点です。

一つ目は、これまでの「問題解決型、コンサルタント主導型のコンサルティング・ブロセス」から「経営者の想いを軸にしたパートナー型コンサルティング・プロセス」への転換によって診断・指導というこれまでのアプローチ法を見直す必要があることです。

二つ目は、中小企業診断士は経営者の気持ちに寄り添い、経営者の想いを引き出し、経営者が自ら気づいて行動できるよう支援するパートナーであるということです。

そして三つ目は、以上の二つを実現するためには、深い傾聴力、共感力、効果的な質問力といったコーチングスキルが不可欠です。そして、何より経営者は自ら答えを導き出す力を持っていると信じて関わるコンサルタントとしての人間力が求められるということです。

続いて、朝日印刷株式会社代表取締役山田正典氏にクライアント役になって頂き、コーチング・デモセッションをさせて頂きました。

山田社長からは、①先代社長の時からの古参社員との接し方、②売り上げの変動が大きい、③多忙で家族との時間がとれない、④人から良く見られたいという自分の意識・姿勢を改善したい、といった課題があげられ、①の古参社員との接し方をテーマにコーチングをさせて頂きました。

経営者の皆さんの心と経営の両面からサポートできるそんなコーチを目指していきたいです。

就職活動解禁!AI面接官は客観性や公平性が高いって本当でしょうか?~企業の採用選考に人工知能が使われる?~(2018/03/03)

今年も就職活動解禁の時期がやってまいりました。
最近、「AI(人工知能)」という言葉が新聞やテレビなどで連日のように取り上げられています。企業の採用選考にもAIが使われ始めているようです。

以前、「世界最強の囲碁棋士がAIに敗れる」というGoogleディープマインド社が開発したアルファ碁のニュースは、「AIが人間を超えた」という強烈な印象を世界に与えました。

先日の日本経済新聞にも、
「企業の採用選考に人工知能(AI)が使われ始めている。志望動機や経験談などを記入するエントリーシート(ES)の精査や性格診断だけでなく、実際の面接にまで登場。AI面接官はデータで判断するので、人のように相手の外見による印象などに左右されにくく、客観性や公平性が高い。」という記事が掲載されていました。

確かに採用の効率化・省力化にはつながるのかもしれませんが、企業の大切な命とも言える人材の選考を人工知能に判断を委ねるというのは、たとえどんなに精度が高まったとしても、私には違和感があります。

効率化・省力化すべきはもっと他にあるのでは?

私も以前の勤務先で採用担当をしていたことがあります。気持ちは分からないわけではありませんが、そもそも採用選考、しかも面接という最も大事なことを、効率化・省力化しようとする企業の姿勢や考え方はそれでよいのでしょうか。
効率化・省力化すべきはもっと別のところにあるように思います。

これからの未来を担う若者を冒涜していると言っては言い過ぎでしょうか。大手企業の7割はAI導入を検討していると言いますが、なぜか先日の新聞記事を読んで悲しくなってしまいました。

しかも同紙の記事によると、スマホの質問に答える形でAIが時間をかけて経験を聞き、将来の姿を予想するというもので、
例えば「漫画が欲しくてアルバイトを始めた」という回答と「妹に漫画を買うためにアルバイトを始めた」という2種類があるとします。
「両者の良し悪しではなく、前者は自分の理想や目的に向かって仕事をやり通すタイプ、後者は他人のために働くことをいとわないタイプといった具合に資質をみる、といいます。

本当でしょうか・・・
いかにも機械的で私にはむしろ滑稽に感じてしまいました。こんなことで人を判断されるなら、と思うとちょっとショックですね。
もちろん、最終判断は人間の目でということなのでしょうが、なんとも嫌な感じを持ってしまいました。偏った人材しか集まらない、といったことにならないかと危惧します。

採用面接にもコーチングスキルが有効

実は採用面接にも、コーチングの質問のスキルがとても有効です。
コーチングの質問には、相手に考えさせる質問や本質を捉えるための質問が多くあります。これらの質問を駆使することで、圧迫面接などをして相手に嫌な思いをさせずに、一人一人の価値観やモノの考え方を知ることができ、多様性や個性を考慮した人材を採用することが可能になります。
AIを導入する前に、まず面接を担当する人事採用担当者には、是非、コーチングを学んでほしいですね。

今後、AIは避けて通れないテーマだと思いますが、AIに任せる部分と人間が行うべきものとをどう区分していくのかが重要になるように思います。
オックスフォード大学でAIの研究をしているマイケル・オズボーン准教授は「人間が行う仕事の半分が機械に奪われる」と予測しています。特にビッグデータを分析し、最適な解を導き出す仕事はAIが得意とする分野です。
前述の採用選考もそのビッグデータによる分析の結果ということなのでしょうが、そもそもそのデータ自体の信ぴょう性はどうなのでしょうか・・・

一方、マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、機械や人工知能にも奪われないスキルがあるといいます。0から1を作り出すこと、創造です。これは人間にしかできません。そして、カウンセラーやコーチなど、人と人とのコミュニケーションを必要とするスキルです。

今後は学校教育など教育のあり方も大きく変わってくることが予想されます。一人一人の個性を活かすコーチングの考え方が益々求められると確信しています。

国家資格キャリアコンサルタントにコーチングスキルは不可欠です(2018/02/27)

「キャリアコンサルタント」は、平成28年4月から国家資格になりました。
国家資格になったこともあり受験者が大幅に増えているようです。

私もキャリアコンサルタントの資格を持っていますが、キャリアコンサルタントの資格を持っている人、あるいはキャリアコンサルタントの資格を目指す人は、是非、コーチングを学んでほしいと思っています。
というより、コーチングスキルのない人がキャリアコンサルティングをするのはとても危険です。

キャリアコンサルティングは、労働者の職業選択、職業生活設計または職業能力の開発や向上に関する相談に応じ、助言や指導をすることと定義されているように、相手の方の人生設計に大きな影響を与えます。

キャリアコンサルティングに最も大切なことが欠けている

厚生労働省によると、キャリアコンサルティングは次のような場合に効果があるとしています。
例えば、ビジネスパーソンであれば、
「今よりいい仕事をするためにスキルアップしたいが、何から始めたらいいかわからない」

学生であれば、
「就職活動をしているが、自分がどんな仕事をしているのかわからない」
「就職面接でうまく自己ピーアールができない」

仕事を探している求職中の人であれば、
「次の就職に向けて資格などを取得したいが、どのように選んだらいいかわからない」

このような場合にキャリアコンサルティングは確かに有効な場合が多いと思いますが、このような問題に悩んでいる人には、助言及び指導を行う前に関わるべきもっと大切なことがあります。
厚生労働省のホームページを見ると、次のようなキャリアコンサルティングの流れが例として示されています。

キャリアコンサルティングのこの進め方を見てわかるように、本当に大切なことは、自分自身ときちんと向き合うことです。
「本当はどうなりたいんだろう?」「自分の強みは?」「本当の課題は何?」
これらの問いを見つめ、その人の可能性制を最大限に引き出し、真のありたい姿に向かってサポートしていくことが求められます。

ところが、残念ながら国家資格キャリアコンサルタントの試験内容には、この点がまだ不十分です。
カウンセリングを学んでいる人がキャリアコンサルタントを目指すケースも多いようですが、本当に大事なのはカウンセリング力ではなくコーチング力です。

キャリア開発やキャリア形成をテーマにコーチングしているコーチとの違い

コーチングにおいても、キャリア開発やキャリア形成がテーマになることが多いです。
コーチングとの違いは、上記の流れで言うと、労働市場、企業等に関する情報提供、能力開発、教育訓練等に関する情報提供という部分です。
国家資格キャリアコンサルタントは、これらに関する専門知識を持っているとされるのが、普通のキャリアコーチとの大きな違いです。

しかしながらコーチングのスキルがあれば、必ずしもこれらの知識がなくても、クライアントのありたい姿に導くことができます。
キャリアコンサルタントやキャリアコーチを名乗る以上、労働市場や職業に関する知識を持っていることが必要であると私も思いますが、生半可な知識や思い込みで助言や指導をしたことで、クライアントの本当の想いとのミスマッチを生んでしまうかもしれません。

国家資格キャリアコンサルタントとして、キャリアコンサルティングの仕事にも携わっている私からすると、コーチングスキルの方がはるかに有効です。
というより、キャリアコンサルタントは必ずコーチングスキルを学ぶべきであると思っています。もしあなたがキャリアコンサルタントを目指したいなら、まずはコーチングスキルを先に身につけることをお勧めします。

もし中小企業診断士/コンサルタントがコーチングスキルを身につけたら…(2018/02/27)

クライアントにとって本当の支援とは何か?
MITスローン経営大学院名誉教授エドガー・H・シャイン氏は、その著書「謙虚なコンサルティング」の中で、
「コンサルタントは自分で答えを出すのではなく、クライアントが自ら道を見いだせるよう支援しなければならない」
「コンサルタントの最も重要な目的は、クライアントの本当の懸念や本当の考えを知り、理解できるようにすることだ。コンサルタントは“パートナー”兼“支援者”になる必要がある」と言っています。

昨年、この本に出会い、私はとても勇気づけられました。私が中小企業診断士として、3年前、中小企業診断協会の研究会事業として、「コンサルティング・コーチング研究会」を立ち上げたのも同じような考えや問題意識からでした。

企業を取り巻く環境は益々複雑化、多様化しており、加速度的に変化してきています。
第四次産業革命ともいわれるAI(人工知能)の時代を迎え、私たち中小企業診断士のあり方も変わらなければなりません。
いわゆる企業のドクターと言われた時代の「処方箋型コンサルティング」から、経営者の想いを軸にして、経営者の可能性を最大限に引き出して、経営者自身が気づき自走していくように支援する「自浄化型・自立支援型コンサルティング」「パートナー型コンサルティング」が求められています。

これからの中小企業診断士のあり方

3月のシンポジウムにおいて、先ほどの研究会で中小企業診断士としての在り方を提言させて頂く予定ですが、その要旨は以下の3点です。

一つは、これまでの「問題解決型、コンサルタント主導型のコンサルティング・ブロセス」から「経営者の想いを軸にしたパートナー型コンサルティング・プロセス」への転換が求められているということです。

二つ目は、中小企業診断士は指導員ではなく、経営者の気持ちに寄り添い、経営者の想いを引き出し、経営者が自ら気づいて行動できるよう支援するパートナーであるということです。

そして三つ目は、以上の二つを実現するためには、深い傾聴力、共感力、質問力といった新たなスキルを身につける必要があり、何より経営者の可能性を信じ受け止めるというコーチング・マインドや人間力が求められるということです。

中小企業診断士である私がなぜコーチングを学ぼうとしたのか?

私がコーチングを学び始めたのは、中小企業診断士として活動している中で次のような問題意識を持ったからです。

  • 社長や社員と面談する時、自分が訊きたいことだけを聞いていないだろうか?
  • 社長の想いや考えを十分に引き出せているだろうか?
  • 情報収集の質問に終わっていないだろうか?
  • 提案は、会社や社長の成長に役立っているだろうか?
  • 社長のエネルギーレベルやモチベーションを上げるために何をしてきただろうか?
  • 提案した改善案はその通り実行されていただろうか?フォローアップはしてきただろうか?

あなたは、「いい提案やアドバイスをしなくてはいけない」「解決してあげなくてはいけない」と思っていませんか?
コンサルタントでなくても、私たちは、他人から相談を受けると、「なんとかしてあげたい」「いい解決策を見つけてあげなくては・・・」と思ってしまいます。そして、「そんなことで悩んでいるの」「こうしたら簡単じゃない・・・」などと、つい批判や評価、意見を持って相手の話を聞いてしまっています。

私は、コーチングスキルを学んでから、自分で解決しなくてはならないという考えがなくなったので、とても楽になりました。もし中小企業診断士の皆さんが、コーチング的な考え方やスキルを身につけたら、今よりさらに経営者との良い関係ができるようになると確信しています。

私は、中小企業診断士がコーチングスキルを身につけ、中小企業経営者一人一人に中小企業診断士の知識・経験を持ったコーチが付くような時代が来ることを夢見ています。 そうすれば、中小企業経営者の真のパートナー、心強い味方として、大きな力になれるのではないかと思っています。

企業の成長と社員の自己実現を一致させることはできるか(2018/02/11)

働く価値観の変化など時代が大きく変わってきている今日、
これからの企業経営で最も大切なことは、
企業の成長と社員の自己実現をどう一致させていくかにあります。

もっとも従前から、会社の目標と個人の目標との一致点を見出し、
そのベクトルを合わせることは、会社として常に目指してきたところであり、
今に始まったことではないのですが、近年特にこのことが求められているように感じます。

「企業の目標と社員一人一人の目標を一致させることなんてできるはずがない」
そんな声も聞こえてきそうです。
確かに、社員の目標は多様で一人一人異なり、
社員の数だけ目標があると言っても過言ではありません。
それらをどう一致させていくのか、これまでも多くの経営者が頭を悩ませてきた課題です。

しかしながら、私がこれまでお手伝いしてきた経験からしても、
経営者や社員一人一人のパラダイムや考え方を変えることができれば、
必ず一致させる道はあると確信しています。

マネジメントの父と称せられたピーター・ドラッカーの『5つの質問』の中にも、
そのヒントがあります。
一つ目は、われわれの使命は何か、です。
わが社がこの社会に存在しなくてはならない理由はどこにあるのか、
何のために仕事をするのか、この根本的な事業の目的を明確にすることです。

二つ目は、われわれの顧客は誰か、です。
わが社の使命は誰に向けられたものなのか、誰のお役に立ちたいのか、
どういう人を幸せにしたいのか、ということです。

三つ目は、顧客の価値は何か、です。
自分たちが売りたいものを押しつけて売るのではなく、
自分たちがお役に立ちたいと思っているお客様は何を望んでいるのか、
何に価値を感じているのか、です。

四つ目は、われわれの成果は何か、です。
成果というのは売上や利益のことだと思いがちですが、
大事なのはお客様がどうよくなったかです。

五つ目は、われわれの計画は何か、です。
計画とはただ数字を立て、スケジュールを組めばいいわけではありません。
事業を底上げするための目標を立てることだと、ドラッカーは言っています。

喜んでくださるお客様をどれくらい増やすのか、どう増やすのか。
そのために、人、モノ、カネ、時間、情報などの経営資源をどうやって、
手に入れ、活用するのか、という目標を立てたうえで、
役割分担し、実行していくことです。

この5つの質問に対する回答をもう一度考えてみましょう。
それを社員にきちんと伝えているでしょうか?
もしかして伝えたつもりになっていて、
社員は知らない、忘れている、理解していない、
といった状況にないでしょうか?

更にドラッカーは、『経営者の条件』で次のように述べています。
「成果を上げるには、人の強みを活かさなければならない。
弱みからは何も生まれない。成果を生むには、利用できる限りの強み、
すなわち同僚の強み、上司の強み、自らの強みを総動員しなければならない。」

社員一人一人が自分の強みを発揮できるような仕組みをつくることが必要です。
社員一人一人と対話し、その心の声を聴くことです。
ここにもリーダーとしてコーチングスキルとコーチングマインドが必要な理由があります。

社員が欲しているもの、欲していないもの、
既に持っているもの、持っていないものは何でしょうか?
マトリックスにして考えてみましょう。

例えば、社員が欲していて持っているものの中には、
一人一人の社員の中にある働く目的があります。
一方、社員が欲しいと思っているけど持っていないものは何でしょうか?
もしかとしたら会社の目的との結びつきかもしれません。

このようにして、会社の中の制度を一つ一つ見直してみましょう。

コーチって何をする人ですか?~コーチングの活用方法~(2018/02/10)

「コーチって何をする人なんですか?」「コーチングどのように活用できますか?」などの質問を受けることがあります。

コーチとしての活動(コーチングをどのように役立てているか)は、コーチによってさまざまです。ビジネス分野を中心に「エグゼクティブコーチ」「ビジネスコーチ」としてやっている人もいれば、「子育てコーチ」「キャッシュフロー・コーチ」「教育コーチ」「占いコーチ」「人生設計コーチ」などの名称で、活動している人もいます。

あなたがコーチングを学んで、どんな人を喜ばせたいのか、どんな人のどんな課題を解決したいのか、誰をサポートしたいのかによって何十通りもあると言ってよいでしょう。
コーチングのスキルはあらゆる分野で使うことができます。

プラスワンサービスとして

コーチとして専業でやっていく以外の方法で私が勧めているのは、現在あなたがやっているビジネスあるいは仕事の付加価値を上げるプラスワンサービスとして活用することです。

例えば、あなたがエステテシャンだとしたら、コーチングを学ぶことで、心と体の両面からお客様をより輝かせることができます。他店にないサービスを付加することで、よりお客様に喜ばれ、売上アップにつなげることができます。

あるいは税理士であれば、企業の会計処理以外に、コーチングを使って経営者の真の相談相手になることが可能です。私のクライアントであったある税理士は、税理士としての強みを活かして、「値上げコンサルタント」や「キャッシュフロー・コーチ」として活躍しています。今後税理士業務のほとんどはAI(人口知能)にとって代われるのではないかと言われていることもあり、コーチングを学ぶ人が増えています。

自分の想いや経験を活かす

「人生の目標が見つからず悩んだ経験を活かして、同じような悩みを抱えた人たちを応援したい」「自分の経験を活かして、キャリアをどう形成していったらいいのか、キャリアアップのお手伝いをしたい」「仕事と家庭の両立に悩む女性の支援をしたい」「子育てに悩むママさんを応援したい」など、自分の想いや経験を活かすことができます。

このように、その方の強みや特性を活かしたコーチとしてのあり方を一緒に考えるお手伝いもさせて頂いています。
参考に、私の場合どうしているかをご紹介しましょう。
私は現在3つの柱で仕事をしています。

パーソナルコーチング

一つ目は、パーソナルコーチングといって、一対一で対面、またはスカイプを使って相手(クライアント)と対話をしながら、相手(クライアント)のありたい姿の実現や課題の解決に向けて、サポートすることです。
私のクライアントは主に経営者や経営幹部の方、税理士・中小企業診断士・コーチなど士業の方、これから起業を目指す方々です。

経営者の場合は、「経営のビジョンや経営戦略を見直したい」「やることが多すぎて仕事の整理をしたい」「自分の考えが正しいのか話を聴いてほしい」といったような目的で、受けている方が多いです。

士業の人は、先ほどのように「新たなポジショニングを見つけたい」「顧客を増やしたい」といった方々です。

起業を目指している人の場合は、「起業したいが、何をどのように進めたらいいのか分からないので相談に乗って欲しい」「事業計画やビジネスモデルを一緒に考えてほしい」「起業まで確実に進めるようサポートしてほしい」といった内容が多いです。

また会社から委託を受けて、経営幹部のみならず一般社員のコーチングまで一括して請け負うこともあります。最近は、「せっかく採用した社員が1~2カ月にすぐに辞めてしまう、どうも人間関係に問題がありそうだ」といったようなことから、相談に来られるケースが増えています。

私は長年、中小企業診断士として活動してきていますので、そのノウハウをより活かすためにコーチングを学びました。最初からプロコーチになろうと思ってコーチングを学んだわけではありません。コーチングを学んでいるうちに、すっかりコーチングの虜になってしまった一人です。従って私の場合は、コーチングを中心にしつつ、必要に応じてコンサルティングの経験を活かして助言もさせて頂いているのが特長です。

社員研修の講師として

二つ目は、企業や団体の社員研修の講師をさせて頂いています。主にマネージャーを対象にしたコーチング研修やメンター研修などのお手伝いをさせて頂いています。いま企業では、「自分で考えて行動できる自律/自立型社員」が求められており、特にマネージャーにとってコーチングは必須のスキルとなっています。

コーチの育成

三つ目は、コーチを育てる仕事です。
コーチングの素晴らしさをより多くの人に知ってもらいたい、本物のコーチを輩出したいとの思いで、通学制の「認定コーチ養成講座」や、スマホで学べる「1日3分で学ぶコーチング入門講座」などを開催しています。

日本経営道協会 人間力開発道場セミナー「成功に導くコーチングの考え方・すすめ方」開催(2018/02/03)

2018年2月3日、日本経営道協会主催「人間力開発道場」においてセミナー「成功に導くコーチングの考え方・すすめ方」を実施しました。

コーチビジネス研究所のサービスラインナップ

  • 1日3分で学ぶコーチング入門講座
  • コーチング・ビジネスのすすめ: 女性に最適! ゼロから始める夢資格
  • TCAコーチングカレッジ【コーチング資格取得コース3期】